今さらながらイデオロギー

Hey guys!!

 

一説によれば、その昔甲斐の国の西湖という場所にたどり着いた最初の日本人が、その景観のあまりの美しさに感極まって、「うぉー!西湖ー!西湖ー!」と叫んでしまったところから「最高」という言葉が生まれどーも僕です。

#冒頭から100%嘘です。

 

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はいというわけでまずは近況報告から。

前回のブログでもお話しました通り、私この度転職&引っ越しをしまして、今は西湖の側の築150年の古民家に居を移しております。

具体的には古民家宿とグランピングの宿主をするわけですが、去年からここ山梨県でぐんぐん増えている同系統の宿泊施設さんと違うのが、「行政と連携した地域創生」を行っていくという点です。

その辺りについて書き出すと1本の記事になってしまうのですが、今回は別のテーマについて書きたいと思うので、これについてはまた後日記事を書くぞコノヤロー。

#急にどうした

 

今回の記事のタイトルでもありますが、今さらながら僕のイデオロギー(考え方)について書こうと思います。

なぜこのタイミングで書こうと思ったかと言うとですね、前々から僕の中にあった「こだわり」だったり、時には「違和感」といったものが、最近ちゃんと言語化できるようになったということと、僕以外にも同じような考えを持った人が増えてきた(少なくとも僕の目や耳に入るようになってきた)なぁと感じているからです。

 

 

▼長めの前置き

 

やや遠回りになってしまいますが、皆さんがイメージしやすいように最初に聞いてみたいと思います。

 

Q1. 普段スーパーやコンビニで食料品を買う時、何を基準に商品を選んでますか?

Q2. あなたが今着ているその服は、製造過程でどれだけ環境に負荷をかけて、その会社は社会に対してどんな行動をとっているか知っていますか?

Q3. あなたが無料で使っているそのアプリの会社の社長の顔を知っていますか?またその会社がどんなビジョンを持っているか知っていますか?

 

これらの質問に完璧に答えられる人はほぼほぼいないと思いますし、別に全員が答えられなくてもいいと思います。

ただ、あなたがもし(自分が社長でないにしても)何か商品を売ったりサービスを提供することによって、飯を食ったり誰かを守らなければならない人ならば、この3つの質問にある程度答えられないとこれからの時代結構厳しいだろうなぁというのが僕の考えです。

 

どういうことかと言うと、今まではとにかく「安い」とか「美味しい」、「便利」みたいなものが「価値」を持っていましたが、インターネットの普及によりこれだけ膨大な情報がオープンになった今、次のような現象が起こっています。

 

「安い」ユニクロやイオン、マクドナルドのような大資本には勝てない。

「美味しい」→口コミサイトの登場によりお店の味が「バレる」ようになり、どこのお店も頑張るようになってだいたいどこのお店も美味しいから差別化できない。

「便利」→便利で役に立つものは基本一つしかいらないので(2番目に切れるハサミとかいらないでしょ?)ここでもやはり製造コストを抑えて卸先を大量に持ってる大資本に勝てない。

 

何やらごちゃごちゃ書きましたがまとめると、

・全ての品質が均一化(コモディティ化)してきた

GAFAに代表されるような巨大資本が真似できちゃう領域では勝てない

ってことです。

よく地方でものを売っているお店やサービスを提供している会社が、イケてるWebサイトやSEO対策にお金をかけている話を聞きますが、それって打ち手としては最悪で、つまりインターネットという商品棚に並べた時点で、相手は地元の同業他社から、Amazon楽天NetflixYoutubeなどに変わるので、勝てるはずがありません。

 

ここで「え?じゃあ地方のお店や資本がない会社が生き残るのって無理ゲーじゃね?」という疑問が湧くと思いますが、ここからようやく本題です。

 

 

▼今さらながらイデオロギー

 

僕が普段から何か商品やサービスにお金を払う時、あるいは無料だとしても時間というコストを費やす時、基準にしているものがあります。要は行動の動機ですね。

 

例えば僕は、スーパーで野菜やお肉を買う時、できるだけ安い外国産のものではなく国産のものを選ぶ。

普段着る服を買う時、製造工程でなるべく環境負荷が低いもの、できればリサイクル素材を使っているもの、そして少々高くても耐久性があり長く着られるものを選ぶ。

アプリを使う時、その会社の社長はどんな人で、どんな社会にしたいと思っていて、なんの為にそのアプリを開発したのかがわかるアプリを選ぶ。

 

つまり、僕が「選ぶ」基準にしているものは、「企業理念」と「意味」です。

 

僕だけでなく、「自分は『なぜ』それにお金や時間を払うのか」

その「なぜ」の部分が、人の行動を決めるもっとも重要な部分なんですね。

これは心理学ではなく、生物学的に人間の脳の作りが証明しているらしいです。

 

www.ted.com

 

で、商品を売っている人、サービスを提供している人、あるいは他人になんらかの行動を促したい人は、ここを押さえないといけないわけです。

つまり人は「何を」買うかよりも、「なぜ」その選択をするのかの方が、行動の動機としては強く働くということです。

山口周さんもニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式という本の中で、「『役に立つ』から『意味がある』の時代へ」とおっしゃってますが、これなんかもまさにそういう話だと思います。

 

ちなみにこのことを踏まえて一部の人には少し耳の痛い話をすると、よく選挙の時期になると、SNSで「選挙に行こう!」と発信する人が少なからずいますが、正直あれって全くと言っていいほど意味がないと思ってます。

つまり、「なぜ」選挙に行かなきゃいけないのかを何も説明しないでただ「行こう!」って言われても行くわけがないんですね。

まぁ元々選挙にいくつもりだった人が「行こうツイート」を見て思い出して行くってことはあるかもしれませんが、「行こう」でみんなが選挙に行くんだったらもうとっくにみんな行ってるわけです。

ちなみに僕はオンライン選挙になるまで行かない派です。

それにはちゃんとした理由があるのですが、それはまた長〜い話になるのでまた別の機会に。

 

話が逸れましたが、ここで前半に書いた文を再度登場させます。

 「あなたがもし何か商品を売ったりサービスを提供することによって、飯を食ったり誰かを守らなければならない人ならば」

分かりますか?

これって年金受給者とか一部の働かなくてもいいお金持ちを除けばほぼ全ての人なんです。

あなたのお店によくきてくれる人や、あなたの会社の商品やサービスに何度もお金を払ってくれる人は、商品やサービスの「機能」だけにお金を払っているわけでなく、そのお店で買う意味、その会社にお金を払う意味があるから買ってるわけです。

それはあなたという人のファンだからかもしれないし、会社の理念に共感しているのかもしれないし、あなたやあなたの会社の歴史やストーリーに価値を感じているのかもしれない。

いずれにしても、(特に今の時代)人は同じような機能を持った商品やサービスを選ぶ際、その人にとって意味が多い方にお金や時間を費やすということはしっかり押さえておいた方が良さそうです。

そしてそれを頭で理解するだけでなく芯から納得するためには、普段から自分がそういった基準で選ぶ消費者であることが大切だよねというお話でした。

 

最近は何だかこういうくそ真面目な面白くないことばかり考えているのですが、こういう人としての根幹に関わるところもやはり「僕の人生を豊かにしてくれること」なので、しばらくこんな内容のことを書いていくかもしれません。

まぁ読みたい人だけ呼んでくれればいいスタイルなので、ちょっと読んでつまんないと思ったらスルーしてくださーい\(^o^)/

 

ちなみに今書きたいテーマがいくつか溜まっておりまして、チョロ出しすると、

・やめることが苦手な人は新しいことを始めにくいよね

・情報の価値がなくなって体験の価値が上がったよね

・応援してもらいたかったらやらなきゃいけないことは〇〇だよね

・みんなが発信者になったけど、みんな同じこと言ってるよね

・本を読むことは素晴らしいけど、本から「最新」を学べる時代は終わったよね

・もうPDCA回してたら遅い時代になったよね

みたいなところはちゃんと言語化できそうなので、時間を見つけて書いていきたいと思います。

でもその前に古民家宿の奮闘記が最優先!

次回はどこまで進んだか、楽しみしててくださーい。

 

それではまた!

See you soon!!