旅ブログ〜アルゼンチン編②(パタゴニア編)〜

Hey guys!!

 

今Japanは桜シーズンど真ん中。

連日暖かい日が続き、いたるところで満開の桜が目に入る一方、花粉シーズンど真ん中でもあります。

僕の家族は全員花粉症ですが、唯一僕だけが花粉症ではありません。ラッキー。

最近少し鼻水が出ますが花粉症ではありません。

若干目もかゆい気がしますが花粉症ではありまどーも僕です。

 

 

さて前回から引き続きパタゴニア編でありますが、今回はアルゼンチン側のパタゴニア

パイネサーキットハイキングやカヤックを堪能したあと、チリのプエルトナタレスからバスでアルゼンチンのエル・カラファテへ。

エル・カラファテではペリトモレノ氷河へツアーへ行く観光客が多いのですが、僕はトレイルは好きだけど氷河の上を歩くことには全く興味がなかったのと、氷河トレッキングツアーがクッソ高いと聞いていたので、自分でバスに乗りペリトモレノ氷河へ行くことにしました。

 

 

他の旅人のブログとかSNSを見ると、みんなここでかなり感動しているようでしたが、僕は正直微妙でした。

人多いし入場料高いし、体験するというよりは見学するというタイプの観光地。

まぁ人それぞれ価値観が違うからね。

僕にとってはここの氷河より、パイネサーキットを歩いている時に山の上から見下ろした「グレイ氷河」の方がエモかったです。

というわけで早々にエル・カラファテを後にし、次に向かったのはこの旅の最後の街、エル・チャルテン。

 

 

エル・チャルテンと聞いてピーンときた方やツーンときた方、あるいはジョッスィ〜ときた方もいるかもしれません。

そう、エル・チャルテンといえば何を隠そう、あのフィッツロイへの拠点となる街なのであります。

まぁアウトドアに関心がない人にとっては、「あのフィッツロイってどのフィッツロイだよ」って感じだと思いますが、アウトドアブランド「patagonia」のロゴマークの山、と言えば「あ〜」となる方もいるかもしれません。

あちなみに上の写真のでかい山がフィッツロイですが、ここは世界中からクライマーが集まる場所でもあるんですね。

そうです、クライマーはフィッツロイをガシガシとよじ登って行くわけです。

頭おかしいですよね。僕は頭おかしいと思います。

 

写真奥に見える崖を登っているクライマーもいた。

 

エル・チャルテンは物価の高いパタゴニアの中でも特に物価が高いところなので、持ち込める食材はチリのプエルトナタレスや、品揃えの良いエル・カラファテで調達してありました。

小さな街ということもあり、大してやることもないので、本来なら1泊2日でいけるフィッツロイ周辺のトレッキングコースを、3日間かけて歩くことにしました。

ここは入山料かからないしキャンプサイトも無料だし、街のキャンプサイトは高いし。

 

 

というわけで初日はフィッツロイの麓、ポインセノットキャンプ場へ。

今までも再三書いている通り、僕は景色だけでなく、トレイルを歩くこと自体に喜びを感じる人なのですが、ここのトレイルは素晴らしかった!

フィッツロイに行った人は大体フィッツロイを見た感想とか写真しか載せないけど、僕はこのトレイルを歩けただけで来た甲斐があったなと思うぐらい良いトレイルでした。

 

 

ポインセノットからフィッツロイの朝焼けを見る展望ポイントまでは約1時間。

翌朝5時に起き、極寒の中そのポイントへと登って行きました。

残念ながら朝焼けのフィッツロイ全てがくっきりと姿を表すことはありませんでしたが、真っ赤に染まる岩壁を間近に見ることができました。

 

 

それにしてもパタゴニアは標高がそれほど高くないにも関わらず、風が凄まじいので体感温度が低い!

前夜テントで寝ている時も、ペルーで標高4,600mキャンプをした時ぐらい寒かったです。

朝焼けフィッツロイを堪能した後は、翌日のキャンプサイトデアゴスティーニへ。

 

 

デアゴスティーニはラグーナトーレという氷河湖のすぐ近くにあるキャンプ場なのですが、ネットで調べる限りほとんど95%以上の日本人観光客はフィッツロイを見たあと、来た道をそのまま引き返していて、このラグーナトーレには行ってないんですよね。

でもね、悪いけどね、はっきり言ってラグーナトーレからエルチャルテンに帰るトレイル、最高。

マジで最高。

なんでみんなこのルートを歩かないのか不思議なぐらい最高の景色とトレイルでした。

まぁ一般的な日本人観光客は、街で急遽テントやシュラフをレンタルしてフィッツロイを見に行くような人がほとんどだから、そういう人たちにとっては2泊3日もシャワーも浴びれず歩き続けるということが苦痛としか思えないんでしょうね。

同じことをやっていてもかたや苦痛、かたや最上級の喜び。

「その道における一定水準以上の知識や技能を持ち合わせていることで、かくも楽しみ方に違いが出るものかな。」by 世阿弥(ウソです。)

 

そしてあっという間の3日間ハイキングを終え、エルチャルテンで最高に美味いビールを流し込み、贅沢品のアイスを食べ、近ずく旅のフィナーレをしみじみと感じました。

 

エルチャルテンの土産物屋でなぜか売っていた甲賀手裏剣。

 

街へ戻った翌日、最後のイベントとして街から3km離れた場所にある滝を見に行ったのですが、滝壺付近で川に足を入れ、川の冷たさを感じていたら…

 

 

ビーサンが川に流されました。

フィナーレでなにやっとんねん。

街へと帰る3kmの砂利道は地獄でした。

 

 

アメリカ以来、唯一自分に買ったお土産、パタゴニアの写真とパタゴニアスイーツのレシピが1冊にまとまった素敵な本。

 

細かく言えばこのあとプンタアレナスや、サンティアゴでも数日滞在して小さな出来事はあったのですが、とりあえずこれで8ヶ月の及んだ僕の旅は終わりを迎えました。

 

 

平和な日本で電車に揺られ、駅のホームで立ち食いそばをすすり、家に着けばもうすでに旅に出る前と同じ日常。

今はもう、狂犬病を持った犬が牙をむき出しながら追いかけてくることもなく、強盗に襲われる心配もなく、安心して街を走れる幸せを噛み締めています。

旅の思い出も少しずつ記憶の中の色が薄れ、次なる目標へと進み続けています。

 

「形あるものは壊れるか無くなる 形ないものは忘れる」

 

人間は忘れる生き物です。

だから忘れないように形に残すのですが、それもいつかは無くなる時がくるかもしれません。

ならば無くなることを心配するのではなく、過去のどんな思い出よりも素晴らしい経験を積み重ねていけるよう、様々なことに挑戦し続けていきたいと思います。

そして忘れた頃にまた新鮮な気持ちで旅に出ればいい。

今回の旅は一つの区切りを迎えましたが、人生という旅はまだまだ続いていきます。

 

Life is a journey, and it goes on.

 

 

 

はい、なんかブログまで終わりっぽい雰囲気醸し出してますが、「旅ブログ」が一区切りついただけなので、僕のブログは今後も続きます。

とりあえず忘れないうちに、次回は壱岐島&博多のことでも書こうかと。

 

それではまた!

See you later!!