旅ブログ〜チリ編⑥(パタゴニア編)〜

Hey guys!!

 

旅から戻って伊豆、博多、壱岐、千葉、東京と、あちこちに出没!アド街ックどーも僕です。3月最後の土日は長野、翌週は山梨にアド街ックです。

 

さて今回は長かったチリ編最後の回。

前回の最後にも書いた通り、僕はパタゴニアに行ったら絶対にカヤックを漕ぎたい!と以前から思っていました。

その理由は幾つかありますが、まずは単純にカヤックが好きということ、そして他の日本人の旅人がやらないようなことをやりたかったこと、そして、patagoniaの創業者イヴォン・シュイナードがかつてパタゴニアの地でカヤック旅をし、この地から大いなるインスピレーションを受けたと言う話を聞いたことがあること。

僕は普段特にブランドにこだわらず、自分に合う様々なギアを購入しますが、やっぱりpatagoniaとかTHE NORTH FACEの経営理念だったりものづくりの姿勢は好きなわけです。

それに関係して今回のブログの最後には、最近アメリカで起きている重大な動きについて少し触れたいと思います。

 

パイネ国立公園で最も人気がある景色と言ってもいいLos Cuernos。移動中の車の中から。

 

今回のカヤックツアーガイドはイギリス人のウィルとフランス人のジェレミー

ウィルはガチのExplorerで、世界中いろんな山を登攀したり、このツアーの数日前にも一人で雪山縦走をしてきたと言っていた。

ジェレミーはウィルに比べるとお調子もの的なキャラで、ツアー中に僕を他の客から引き離して無理やり急流ゾーンに引きずりこんだりしていた。

 

氷河から崩れ落ち漂流している氷塊に接近。

 

この時のツアーはたまたま参加者全員が中級者以上。

前半はかなり風があったが、誰も手こずることなくやすやすと氷塊に接近し、各々写真を撮っていた。

そのため、本来ゴール地点だった場所を大きく変更し、この日はなんと30kmも漕いだ。

後半は川の流れに乗っていたとはいえ、観光客向けのカヤックツアーで30kmなんてちょっと日本では考えられないぐらいの長さだ。

 

川沿いでランチタイム。絶景なり。

 

この景色を見ながらのカヤックは、ヤバい!!地味に橋の上を馬が歩いている。

 

正直予想していたよりけっこう長かったし、体力的にもなかなか疲れたけど、やっぱりパタゴニアでのカヤックは格別だった。

チャンスがあればアドベンチャーレースも出てみたいなぁ。

 

ツアー終了後のご褒美ビール。もちろんツアー代金に含まれる。これも日本では、ないよなぁ。

 

これは街に戻ってから一人で飲んだご褒美ビール。パタゴニアはワインもビールも美味い!

 

サーモンのセビーチェ。と、チリのスーパーでよく見る「120」と書いてあるワイン。セビーチェと合いすぎ。

 

そうそう、パタゴニアではビールもワインもよく飲みましたが、同じ「パタゴニア」でもチリ側とアルゼンチン側で売っているものが全然違くて少し驚きました。

まぁ当然といえば当然かもしれないけど、これまでの南米の国では割と近隣の国と同じものも売っていたような…。

上の写真の「120ワイン」も、とても美味しく(しかも安い!)気に入っていたのですが、アルゼンチン側のエル・カラファテとエル・チャルテンでは一切手に入らなくなりました。

もちろん他のワインは売っているのですが、個人的にはチリの方がワインは美味しかった気がします。安いし。

 

さてそれでは、冒頭でも書いたとおり、今回は今アメリカで起きている重大な出来事について触れたいと思います。

旅行好きな人、アウトドアが好きな人、自然環境が好きな人、アメリカが好きな人には大いに関係のあることです。

 

アメリカにはグランドキャニオンやヨセミテイエローストーンなど、世界的に超有名かつ歴史的・文化的に貴重な国立公園や国定公園が多く存在していることは、皆さんもご存知かと思います。

トランプ大統領は就任直後から全米の国定公園の見直しを指示し、昨年12月には「歴史的な措置」として、ベアーズ・イヤーズを含む2つの公園を大幅に縮小する方針を決めました。

トランプ氏は他にも30カ所前後の国定公園の見直しを明言しています。

 

要は、「資源開発の邪魔になるから、保護してる地域の保護を一部、あるいは全部、解除しちゃうよ」ってことです。

 

これに対し、THE NORTH FACEREI、カナダのアークテリクスなどのアウトドア用品関連企業、先住民族自然保護団体などが猛反発しました。

中でも特に舌ぽう鋭くトランプ政権を批判しているのが、あのpatagoniaです。

patagoniaはこれまでも先陣を切ってトランプ政権の方針に反対してきましたが、昨年12月には、国定公園の縮小取り消しを求める訴訟も起こしています。

 

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patagoniaのホームページに掲載された、「大統領はあなたの土地を盗んだ」のメッセージ。

 

また、縮小まではいかなくとも、「国立公園の入場料を上げ、レンジャーを解雇し、資源開発の予算に当てる」と言う非常に残念な方針を打ち出しました。

実際に今年度から、ヨセミテイエローストーン、グランドキャニオンなど、特に人気の高い国立公園の入場料が30ドル→70ドル(自動車1台の場合)まで引き上げられます。

 

グランドキャニオン国立公園。

 

もう一度言いますよ。

入場料が、現行の30ドルから、70ドルに引き上げられます。

70ドルですよ!?

倍以上ですよ!?

 

もちろん資源開発による利益は大きなものなんでしょうが、こんなこと続けてたらアメリカの重要産業でもある観光収入がどんどん減っていくような気がするんですけどねぇ。

 

では僕がこの問題に対して何ができるか。

それはpatagoniaをはじめとする、環境保護「活動」を具体的に行っている企業を応援すること。つまり投資、と言っても株を買うお金はないので、商品を買うことで投資すること。

消費は投資。モノを買うということはその企業に1票入れるということ。

今は便利な世の中になって、某フリマアプリや某オークションサイトで、消費者と消費者が販売企業を挟まずにモノを売り買いできる時代で、実際僕も使っていますが、「自分がどの会社の何を(もっと言えば、いつ)買うか」という意識はこれからも忘れないようにしたいと思います。

できることは少ないかもだけど、できることはしたいよねー。

 

さて次回はついに!

ついに長かった旅ブログシリーズもいよいよラスト!

それではまた!

See you soon!!