旅ブログ〜チリ編④(パタゴニア編)〜

Hey guys!!

 

久しぶりのブログ更新ですね。オリンピックでのメダルラッシュだったり東京マラソンでの日本人の活躍だったりと、スポーツ界での明るいニュースが多い中、僕の関心事はNTTが2020年から実用開始を目指している5Gどーも僕です。

 

フィリピン留学を合わせると10ヶ月も日本を離れていた僕でも知っている5Gですが、意外にまだ知らない人も多くびつくり(敢えてのびつくりね)しています。

5Gと5Gがもたらす未来についても書きたい事がたくさんあるのですが、それは旅ブログが終わってからゆっくり書く事にします。

今何かと話題の仮想通貨の事とかも書きたいんだけど、それもまた後で。

 

さてと。

いよいよ、ついに、やっと、とうとう…

 

 

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パタゴニア編キタァァーーー!!ゼェ…ハァ…

 

まぁ興味ない人にとっては「パタゴニア?なにそれ、動物園かなんか?」ぐらいのもんでしょうがね。

もしくはアウトドアブランドのpatagoniaの名前ぐらいは知っている方も多いかもしれません。

 

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これね。

 

とにかくアウトドア愛好家の私としては、ウユニ塩湖だとかマチュピチュ遺跡なんてどうでもいいぐらいにテンションのアガル場所なのであります。

パタゴニアに限らず、ヒマラヤとかアラスカとかって、名前を口にしただけで何かこう心がざわっとするものがあるんですよね、なぜか。

とはいえ興奮してばかりいても伝わらないので、そろそろ落ち着いて書いて参ります。

 

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チリはワインが有名だがパタゴニア地ビールもうまい。 

 

前回訪れたプコンという街から、一度夜行バスでサンティアゴまで戻り、着いた日にそのままプンタアレナス行きの飛行機へチェックイン。

チリ最南端の街プンタアレナスは、船や飛行機で南極へ向かう発着地としても有名です。

プンタアレナスはそこそこ大きめの街(ビルとかはない)ですが、この街自体にはこれといって見所もないので、1泊だけして早々にプエルトナタレスというパイネ国立公園の玄関口となる街へ移動しました。

 

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プンタアレナスの街。風すごい。

 

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プンタアレナスのバス停留所でまさかのスラムダンクが流れていた。

 

ところで「パタゴニア」とはチリとアルゼンチンにまたがる広大なエリアの地名で、その両国の下半分はほぼパタゴニアと言っても過言ではないと思います。

その中でも最も有名な場所が、チリ側のパイネ国立公園と、アルゼンチン側のフィッツロイ山でしょう。

特にフィッツロイはアウトドアブランド『patagonia』のロゴマークに使われている事でも有名です。さっきのアレです。

また、ここプエルトナタレスにはもう一つプチ有名なものがあり、それがこいつ。

 

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ミロドン。

 

ミロドンというまぁいわばマンモス的な、かつてここに生息していた大型動物の化石が発見された場所であるという事です。

正直行って僕はこの街に来るまでミロドンの存在を全く知りませんでしたが。

 

山好き森好きトレイル好きの僕は、パイネ国立公園の核心部、1周約120kmのパイネサーキット("O"circuit、"O"trekなどとも呼ばれる)を歩くことをずっと夢見ていました。

 

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「夢見ていた」なんて言葉は今までほとんど言ったこともないしできれば言いたくもないのですが、パタゴニアという日本からみれば地球のほぼ裏側に位置する場所で、自分一人で1週間キャンプ生活をするなど、一生のうちにそう何度も経験できることではありません。

加えてそれまでの約7ヶ月の旅の中で、街の宿でだらだらと時間を潰したり、観光客がうじゃうじゃいる場所に行ったりする自分に、正直嫌気がさしていたのも事実。

 

できることなら何日でも歩いていたいほどの素晴らしい景色の連続でしたが、パーミットやキャンプサイトの予約の関係で、今回はトータル7日間のハイキングとなりました。

ちなみに2017年度から、パイネのキャンプサイトがインターネットでの予約受付を開始し、当日予約無しでキャンプ場に行っても泊めさせてもらえないので、注意が必要。

予約は数ヶ月も前から埋まっていきます。

僕はこの情報をキューバで出会った日本人の男の子から入手していたので、グアテマラ滞在中に予約していました。

 

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テントの貸し出しもあるのでテントを持たないで歩くことも可能。手前のが僕のやつ。

 

エルトナタレスの街からバスに揺られること1時間半、パイネ国立公園の入り口で入園料を支払います。

他の乗客のほとんどは、もっと簡単で距離も短い"W"trekというコースか、もしくはさらに短い日程でTorres del Paineという有名な景色を見に行くので、ここからさらにバスで先へ。

僕は前述の通り、パイネを1周するコースなので、ここから歩き出しました。

 

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虹を見ながらチケットの列に並ぶ。

 

意外にも、世界でも有数の人気トレッキングルートにも関わらず、僕の周りを歩いている人間が一人もいない。

しかもトレイルは細く、ところどころ消えかかっているような場所すらある。

 

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最初の数キロは単調な平原を歩いていたが、ある時ふと左手を見ると、雪をかぶった雄々しい山々が眼前に現れ、その時初めて「あぁ、自分は今、パタゴニアにいるんだな」と実感した。

 

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やばいでしょこれは。

 

これは少し不思議な感覚で、もちろんその前からパタゴニアと呼ばれるエリアには入っていたし、絶景の中を歩くのも初めてではなかったけど、「自分が景色を見ている」というよりも、自分が景色の一部になっているというか、自分と景色の境目がなくなって融和しているような感じ。

 

トレイル上では全く人と会わなかったけど、1日目のキャンプサイトに到着した時にはなかなかの人数がすでにテントを張っていた。

それにしてもさすがは風の大地パタゴニア

歩いている時からものすごい強風で、体を30度ぐらい倒さないと立っていられない時もあった。

でもなんか、強風の時ってテンション上がりません?

僕なんかアガリまくってめちゃくちゃ叫んでましたよ。

 

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今回は久しぶりのロングトレイルということで、荷物の軽量化を図り食料は街で買ったドライフード(お湯を注げば出来上がり的なやつ。乾燥しているのでとても軽い)と、パン、クッキーなどを用意したが、思ったよりカロリーが摂れず、3日目ぐらいからは常にお腹が空いていた。

本来なら1日4000kcalぐらい摂らなきゃいけないんだけど、この時摂っていたのは1日あたりたったの1000〜1500kcal程度。そりゃ腹減るわ。

 

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袋は日本の尾西。だけどー…

 

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中身はパスタ。海外で売ってるドライフードは大体2人前なので、袋がでかすぎるのだ。

 

でも植村直己さんの本とか映画『MERU』とか見たら、クライマーの人たちは1日数十〜数百kcalしか摂れないこともあるみたいだし、1000kcalでも死にはしないと思ってましたけどね。

 

2日目のキャンプ地も素晴らしい場所で、寝床からこの景色。

 

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キャンプ地の少し手前にはすぐそこに氷河が見える絶景ポイント。

 

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そしてここから、公式の地図には載ってないけどGPSマップでは地形的に行けそうな場所があったので行ってみることに。

これがまた最高の景色!そして誰もいない!独り占め!!

 

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そりゃこうなりますよね。

 

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前半のフォレストトレイルを1、2度プチロストしながら進むと、ガレガレトレイルの先には氷河があり、少しだけ登れそうだったので、氷河の上をザリザリと登っていく。

 

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砂礫のように見えるが、よく見ると…

 

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氷の上にうっすらと石や砂利が覆いかぶさっているだけ。すなわち滑る。

もちろん軽アイゼンとか持ってないし。

しかもところどころにクレバス(深い割れ目)があり、にわかにビビりだす。

 

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しかも1回近くで砂の下の氷が溶けて陥没したらしく、蟻地獄みたいに砂がゾゾォー!って飲み込まれていったのを目の当たりにしてさらにビビる。

いやマジこんなとこでクレバスなんか落ちたら100%生きて帰れないからね。

とはいえちゃんキャンプサイトまで戻り、この日は終了。

 

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初日も2日目も虹を見ながらのトレッキングで、マジでここは天国なんじゃないかと思うほどの素晴らしいハイキングでした。

というわけでまだパイネサーキットは続きますが、長くなってきたので今回はここまで。

 

それではまた!

See you soon!!

 

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