旅ブログ〜チリ編②(イースター島編)〜

Hey guys!!

 

チリ最南端の街プンタアレナス を通る主要道路の名前が「RUTA DEL FIN DEL MUNDO」日本語に訳すと「世界の終わり街道」すごくないですか?この名前。

「世界の終わり」というとどうしても村上春樹の、世界の終わりとハードボイルドワンどーも僕です。

タイトルをちゃんと言うと「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。

なぜかホワイトアスパラのくだりときゅうりのサンドイッチのくだりが印象に残っておる。

 

さてお気付きの方もいるかと思いますが、この旅ブログを始めて以来、初めてタイトルに国名以外を入れました。

というのも、僕のブログは別に情報系ブログでもないので、よく見るような「〜への行き方まとめ」とか、「◯◯の安宿情報」とかいうタイトルを一切つけてこなかったのですが、さすがにチリに関しては見どころ満載過ぎて、「チリ」という5画2文字でまとめるにはあまりにも無理があると思ったのです。

 

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一つの国の中に砂漠と氷河がある。 

 

つーわけで今回は、悲劇の島イースター島編です。

ちなみに「イースター島」という名前は後からヨーロッパ人がつけた英称で、スペイン語ではパスクア島、現地の言葉ではラパヌイと言います。

なぜ悲劇の島なのか、というところと、僕がイースター島に行ってみたいと初めて思ったきっかけは同じ理由なのですが、僕が大学在学中に勉強していた環境問題の授業で、「限られた資源を食い潰して滅亡に至ったイースター島は、現在の地球の縮図である」という話を聞き、イースター島を見る必要があると感じたからです。

特に当時は京都議定書が締結された直後で、環境問題(というか地球温暖化)に対して世の中の関心が非常に高まっていました。残念ながら今やその関心もほとんど消え去ってしまっていますが…。

また実際はイースターの人々がいなくなった理由は未だにはっきりとはしていないのですが、確かに自分の目で実際に島を見た限りでは、「資源を食い潰した」という説が有力なのも納得だなと思いました。

 

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イースター島には森がほとんどない。

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、イースター島に上陸した時、僕は情けないことに風邪を引いており、一時は肺炎じゃないかと思うぐらい咳が止まらず腹筋がバキバキの筋肉痛になっておりました。

イースター島に飛んだのが12月27日。

それから5日間、つまり年末までずっと、宿泊していたキャンプ場と街のスーパーとの往復のみ。

一応年越しの花火だけはキャンプ場から見ましたが、それ以外はイースター島らしいことは何一つせずに回復に努めておりました。

 

そして来たる2018年1月1日。

スーパーの野菜売り場のおばちゃんと「¡Feriz ano!」(「Happy new year!!」のスペイン語。正しくはFeriz ano nuevoだが、地元の人はnuevoを省略していた)と言ってハイタッチ&グータッチをし、気分一新。ほんとは風邪治ってなかったけど。

バイクをレンタルし、島一周へ繰り出しました。

 

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有名なモアイ密集スポットとは別に、島のあちこちで放ったらかしのモアイが目に付きます。

 

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扱いの差。

 

イースター島が近代になってヨーロッパ人に発見された当時、島にあった約1,000体のモアイ像は全て倒れていたそうです。

これにも諸説あるのですが、かつて部族間で争いがあった時、敵対する部族のモアイ像を倒していたとされる説が有力。

今のように立っているモアイが見られるのは、後から立て直したものであり、一部の物はなんとチリと日本の協同プロジェクトによりクレーンで起こされたとか。

 

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日本語で書かれたサイン。

 

また島内には綺麗なビーチもあり、皆海水浴を楽しんでました。

 

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外国人てほんとビーチ好きですよね。

 

そして驚いたのが、イースター島の海の美しさ。

メキシコのイスラムヘーレスやキューバの海も綺麗でしたが、イースターの海の青は物凄く綺麗で、久しぶりに海で感動しました。

イースターはついモアイに意識が行きがちだけど、何気に自然が素晴らしい」という話を以前どこかで聞いていましたが、ほんとその通り。

 

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写真では伝わらないが物凄い「青」のグラデーション。

 

ちなみにイースター島で僕が一番テンションが上がったのは、島で最も高い山(と言っても500mぐらい)の頂へと続くトレイルを走ったときです。あのトレイルと景色は素晴らしい。

あんなとこ多分日本人旅行者は誰も行かないんだろうな。

 

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イースターには森がほとんどないので、山で森を発見しただけで若干テンション上がる。

 

ところで、イースター島にかつて住んでいた人達はどこから遥々海を越えて来たのか?

この島はチリではあるが南米大陸からも遠く離れた絶海の孤島でありイメージしにくいのですが、ポリネシアトライアングルと呼ばれる海域に属していて、ルーツはタヒチやハワイの人々と同じとされています。

イースター島の人々はかつて奴隷として島から連れ出された歴史と疫病などによって識字層が全滅してしまい、かつてこの島で使われていたロンゴロンゴと呼ばれるラパヌイ語は現在でも解読不能だそうです。

 

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ポリネシアトライアングル。

 

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今はもう誰も読むことのできない文字。なんと書かれているのだろうか。

 

関係ないけど島ではモアナの幼少期を実写化したみたいな超可愛い女の子を発見しました。

てかポリネシア系の子供は皆超可愛い。

そして大人はもれなく体がデカい。

 

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イースター島での正しいパイナップルの食べ方。このまま丸かじり。

 

あと、この旅を始めてから気付いたんですが、今まで全く興味がなかったのに、僕結構「壁画」が好きかも。

遺跡とか博物館とかで歴史を感じるのも良いのですが、壁画ってなんか謎多きところが魅惑的というか、誰かが後世にメッセージを残したのか、あるいはただの子供の落書きに過ぎないのか、それって誰もわからないですよね。

巨大な遺跡だったら子供のイタズラってことはありえないから、学者たちが解明できるまで研究するんでしょうけど、壁画ってどうやって目的を突き止めるんだろう。

今後はちょっと世界の壁画にも目を向けてみたいと思います。

とりあえずラスコーの映画見ないと。

 

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長くなってきましたがもう少し。

イースター島には先程も書いた通り、かつて奴隷としてラパヌイ人が一度島から連れ出された経緯があります。

そして現在は、ラパヌイ人の子孫よりも後から移住してきたチリ人の方が多く島に暮らしています。

表面上はなんの問題もなくやっていますが、実はかつて、イースターが国家として独立しようとしたことがありました。

実際にイースター島が独立してやっていけるとは思いませんが、かと言ってこのままチリという国にこの島の文化や伝統が飲み込まれてしまうのももったいない気がします。

このあたりは今後も課題として残りそうです。

 

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島のあちこちで見かける「ラパヌイ」のマーク。お土産品のデザインにもなっている。

 

さてさて、今回はただの旅行記に留まらず色々なことを書きました。

マチュピチュのときもそうでしたが、有名な観光地にただ行くだけではなく、しっかりと歴史や文化を知った上で行くと、楽しみ方も変わってくるし、場合によっては現地でのマナーなど気をつけなくてはいけないことなども分かります。

最近は世界一周や長期旅行をする若者が増えて良いことなのですが、モラルに欠けている一部の旅行者のせいで日本に対するイメージが悪くなっていることも少なくありません。

「人生一度きりだから好きなことをやる」

聞こえは良いですが、次世代のことも考えた上で口にしたい言葉です。

 

僕のブログはあくまでも「僕の」ブログなので、万人ウケしないのを分かった上で書いています。別にランキングとか参加してないから気軽なもんですよ。

 

次回は大都会サンティアゴと、チリのリゾート地プコンでトレイルトリップを敢行した件について。

 

それではまた!

See you soon!!

 

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