旅とトレイルと繋がりと。

1月28日に「LONG DISTANCE HIKERS DAY」というイベントに参加してきました。

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内容を簡単に説明すると、国内外の様々なロングトレイルを旅してきた方々、あるいはそれらと深く関わってきた方の話を聞く、というただそれだけのことなのですが、よくある旅行者向けイベントと違うことは、トレイルを旅する、トレイルで遊ぶことに重きを置いている点、あるいはトレイルそのものを紹介するという点。

ゲストの方々は、2003年に24歳という若さで日本人初のPacific Crest Trail(※)スルーハイカーとなった日色健人さん、翌2004年に同じくPCTをスルーハイクした清水秀一さんをはじめ、国内・国外の様々なロングトレイルを歩き倒しているHiker's Depotの長谷川晋さん等々、ロングトレイル界のレジェンドばかり。

※ Pacific Crest Trailーメキシコ国境からカナダ国境まで、アメリカを縦断する約4200kmのロングトレイル。僕が6月に歩く予定のJohn Muir Trail(340km)の大部分は、Pacific Crest Trailに含まれている。

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彼らの話を聞いていて、自分も以前から思っていたことととても近い感覚だったのが、旅をするとき、ものすごい景色の場所を歩いているのだけど、記憶に強く残るのはそこで出会った人たちのこと。そして、また旅をしたいなぁと思う時に求めてしまうのも、人との出会い。

逆説的だけど、一人旅に出る人ほど、人との出会いや繋がりを大切にしているのかもしれない。

誰かが、「一人でいる時間が、その人を作る」と言っていたけど、長い旅をする、ロングトレイルを歩くということは、究極にその人の人生観を形造るのだろう。

僕の経験上、一人で考える・行動する・決断することが出来る人というのは、話していてもそれが分かるし、そういう人との会話は間違いなく面白い。

だから僕もできるだけ一人で色々な経験をするようにしている。

 

また、このイベントの主催会社「TRAILS」による日本のトレイルの紹介や遊び方の提案、そもそもロングトレイルとは、道とは何ぞや?みたいな話が非常に興味深かった。

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形は違えど、世の中には様々な「道」がある。

そして道には必ず意味がある。

例えば昔の人が銀を運ぶために通った道、街から街へと移動するためにできた道、巡礼のための道等々。

つまりそこには必ず「人」が存在する、あるいはしていた、ということ。

道を歩くことで、歴史(=過去)を知り、そこに住む人たち(=現在)と触れ合い、その道を残す(=未来)ことができる。

僕も6月からのアメリカ大陸縦断の旅、できるだけたくさんの道を歩いてこようと思います。

 
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2016年出場トレイルレース総括(後編)

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さてさて、では早速続きから。※改めて、長文注意、パソコン推奨

前編を読んでない方は是非前編からどうぞ。

 

志賀高原エクストリームトレイル54k,D+3000m?(10/22)※前年完走率22.6%

TIME:8:24:45/PLACE:33

前年は「志賀高原エクストリームトライアングル」という名で、2015年開催レース中ワースト1位の完走率を叩き出した伝説的なレース。

コースのタフさに加え、天候も悪かったことでまさにエクストリームな大会となりましたが、2016年度からは色々あってコースがだいぶ走れる仕様に変更になりました。

また、開催時期も前年の8月から、10月後半に変更になったことで、気候的にも走りやすく、また、紅葉シーズンとバッチリ重なっていることで最高の紅葉トレイルを楽しめました。(その分ハイカーも多いけど)

ただそれでも、そこそこタフなレースであることに変わりはありません。

ちなみに僕はレース1週間前に腸炎になり、本当に直前までDNSになるか微妙なラインでした。(当日の朝も薬飲んで走りました)

今回も伊豆から車で5時間半かけて現地入りしたので若干疲れ気味ではありましたが、

前泊したホテル(確か志賀高原パレスホテル)のビュッフェディナーがすごく豪華で、選び放題食べ放題、大満足な夕食で鋭気を養うことができました。

本来はロングが60k,D+3000mのコースでしたが、大会直前に崩落があり54kへ変更に。

ただし累積標高は確かあまり変わらなかった気がします。

スタート時はかなり寒く、スタートゲートが凍るほどでしたが、日が昇るに連れ少しずつ暖かくなり快適に走れました。

オススメポイントは、来年以降も同じ時期に開催されるのであれば兎にも角にも志賀高原の素晴らしい紅葉です。

現地入りのドライブから素晴らしく、走っている時もほぼ100%、一面の紅葉を楽しめます。

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⑥OSJ山中温泉トレイルレース75k,D+5300m(10/30)※前年完走率27.6%

TIME:12:33:56/PLACE:30

こちらも伝説的なレース、前回は8/2開催で暑かったこともあり、完走率はワースト2位。

今年は10/30開催で快適な時期になったものの、距離と累積標高は若干アップ。

パワースポーツ滝川さん曰く、「ハセツネの3割増し、奥久慈の1割増し」のレースらしい。

どちらも出たことないのでイメージ湧きませんが、確かに去年の71kも今年の75kも、優勝者ですら10時間以上かかっていることを考えるとハセツネよりだいぶタフなコースと言っていいでしょう。

ちょっとレースとは関係ないですが、会場の山中温泉はとっても良いところでした。

日本三名湯の一つにも挙げられ、前泊宿から受付・スタート会場までも徒歩5分以内。

レース翌日に仕事がなければそのまま金沢観光もできる素敵な場所です。(僕はちょうど前日で退職したので、レース後はゆっくり金沢観光しました。)

さてコースはというと、前日のコースガイダンスで滝川さんに散々ビビらされた割には楽しめました。

やはり9月に遅いながらも上州武尊(129k,D+9200m)を完走したことが自信に繋がりました。

スタートして割とすぐに、ちょっとデンジャラスな岩場があって、そこで結構渋滞があったので、多少自信のある方は最初突っ込んだ方が良いでしょう。

後半は意外と走れるパートも多いので、高低図のイメージよりは走れるランナーが上位に入りやすい気がします。

あと場所的に関東からの参加者は、レース後に帰宅が難しいので、3連休が取れない方はよっぽど上位に入る自信がなければ参加を見合わせた方が良いでしょう。

実際僕と同部屋の人も、レース後に会社に電話して宿を延泊している人が多かったです。

オススメポイントは、前述の通り宿からのアクセスと、風光明媚なコース、温泉、といったところ。ちなみに僕はまた出たいと思える良い大会でした。

 
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南アルプスマウンテンマラソン45k,D+3130m(11/20)

TIME&PLACE:DNS

TJAR4連覇の「静岡の熊」こと望月将悟さんプロデュースの第1回大会。

色々と趣向を凝らした内容が話題となりました。

残念ながら僕は、OSJ山中温泉以来足首の腱鞘炎が痛み、人生初のDNSとなりましたが、仕事もしていなかったので現地まで見学&応援に行きました。

第1回大会ということで幾つか改善点が見受けられたので、率直に書きます。

前夜祭はBBQ(申込者のみ)だったのですが、食材をもらうために長蛇の列。

そして食材GETしたと思ったら焼き網が足りず焼き待ち難民多数。

また、照明があまりないので暗くて肉の焼き加減が分からず。(実際僕はこの後お腹を壊しましたw)

レース当日は、駐車場からスタート会場までのバスに乗り切れない人多数。

バスが着いたと思ったらそこからスタート地点まで約1.5km徒歩。

結局スタート時間が15分押すという事態に。

コースは走ってないですが林道主体で、フルのカテゴリーは行った道を折り返して往復。

ハーフ(22.5km)だと帰りはレトロな大井川鉄道に乗って戻って来るみたいです。

フルの折り返し地点(ハーフのゴール地点)のエイドではとろろ飯、豚汁、羊羹などが振舞われたらしく、もし今後出ることがあったらその時はハーフでいいかなっていう。

あと「南アルプス」っていう名前の割には南アルプスの雄大な山々は見えません(笑)

色々書きましたが、参加賞がキャップとサングラスだったり、ゼッケンがかっこよかったり、エイドが充実してたりと良い点もたくさんあったので、次回以降に期待したい大会です。

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身延山・七面山 修行走5.4kバーティカル,D+900mぐらい(11/27)

TIME:56:28/PLACE:187

トレラン2年目の僕にとって、初めてとなる「2回目」のレース。

昨年は男子総合24位という好成績を残した思い入れのあるレースです。が、今年は大会数日前に全国的に雪が降った影響で、ロング36km→5.4kmバーティカルに変更。

ぶっちゃけ足首の腱鞘炎がまだかなり痛み、DNSを考えていたので、5.4kmになったことで参加を決めました。仕事してないし。

ちなみに今年は前日イベントとして、287段の階段を一気に駆け上がる「菩提梯バーティカル」が行われ、ちゃっかりそれにも参加。これはスタートからゴールまで、約3分30秒でしたが死ぬ思いましたよ、ええ。

今後また修行走に出ることがあっても菩提梯バーティカルは出ないでしょう。マジできつい…。

本来のコース(ロング「七面昇龍」36km)でのオススメポイント。

まず身延町全体の雰囲気が良い。大会としては割とこじんまりしてるんだけど招待選手が毎年超豪華。参加Tシャツがかっこいい(ただし素材は安物)。コースの途中で見える富士山や南アルプスの山々が絶景。まぁ色々書きましたが、とにかくいいってことです。

僕もきっとまた出ます。
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IZU TRAIL Journey71.7k,D+4408m(12/11)

TIME:9:29:14,PLACE:85

今年最後にして、地元伊豆開催のマンモスレース。

前回は2015年3月開催だったので、前回から600日以上間が開いての開催。

前回はトレイル始めたばかりでまだレース経験もなく、ボランティア参加して「次回は絶対出る!」と心に誓ったレース。長かった…。待ちに待ったよITJ

さて4回目にして初の12月開催となった本レース。3月よりは良いが、やはり寒い。

途中まさかのあられが降ったし。普通は12月に伊豆で雪なんて降らないけどね。

4月とか5月ぐらいでも良いんじゃないかなーと思わなくもない。

コースは噂に違わぬ「走れるコース」。走れます。走れちゃいます。走れちゃうんだなーこれが。え?しつこいって?でもしつこいぐらいに走れちゃうんです。

高低図で見ると前半結構登ってるように見えるんだけど、この辺もほとんど走ってます。

途中何度も「さっきからずーっと走ってるけどそろそろ歩けるポイントないかなー」とトレイルランナー的考えに陥るんだけど、このコースは多分強いランナーは90%ぐらい走ってるんじゃないかな。

ショートレースしか出たことない人とか、トレイル初心者にはうってつけの大会だと思います。制限時間も結構緩いです。

あと晴れればA2の仁科峠以降が景色最高。

それまでのフォレストトレイルから一変、ミヤマクマザサ群の見晴らしが利くトレイルを、正面に富士山、左手に駿河湾を臨みながらひた走る。これは秀逸。

最後10kmぐらいはほぼロードに変わって少し残念だけど、おばあちゃんとかが沿道で応援してくれてそれもそれで良い。

あと参加費高い割にエイドの充実度がしょぼかったりゴール後に暖かいものがなかったりとちょっと不満あるけど、参加Tシャツは多分どの大会よりも良いかな。

今年は協賛のRaidLight製でしたが前回まではThe North Face製。サイズはジャストかワンサイズ小さめをオススメします。RaidLightでかいっす。ちなみに僕は175cm,体重64kg,Mサイズでややデカ。

あと、レースとは関係ないですが、前日に宿で夕食をとらない方は注意。

参加人数が多い割にガッツリ食べられるようなご飯屋さんが少ないので、入店が6時とか7時になるとかなり待たされます。

山中温泉の時は地域のお店もいつもより営業時間延ばしてくれたりと協力的だったけど、松崎では残念ながらそういったことはないみたい。

お昼だけ営業のお店とかこの日だけでも夜もやってくれればいいのにねぇ。

このあたりの改善を期待します。

総合的にはかなりオススメのレースです!

できれば足の怪我なしで万全の状態で挑みたかったけど、まぁしょうがない。
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今年は昨年の完走率ワースト1,2,3のレース全てに完走すること、自己最長となる上州武尊に完走すること、地元開催のITJを全力で楽しむこと、この3つを目標に走りました。

目標は全て達成!色々あったけど、終わりよければ全て良し!

 

ちなみに僕の月間走行距離は平均150kmぐらい、11月は怪我のせいで合計約30km。

UTMBとかTJAR目指すなら最低300kmは走らなきゃなーと思いながらも、

来年は旅に出るのでさらに走行距離は短くなる予定。

 

長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

2016年出場トレイルレース総括(前編)

先日の「IZU TRAIL Journey」をもって、今年の僕のレースが全て終わりました。


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各レースで様々な出会いがあり、お勧めのレースを聞いたり聞かれたりすることが多かったので、自分の成績と共に、各レースの特徴やオススメポイントなどを個人的な視点で載せたいと思います。※長文注意

DNS、DNFも含めると今年は9つのレースに参加しました。

まずは前編で4つのレース(「奥三河パワートレイル」「スリーピークス八ヶ岳トレイル」「美ヶ原トレイル&ウォーク」「上州武尊スカイビュー・ウルトラトレイル」)を、後編で残り5つのレース(「志賀高原エクストリームトレイル」「OSJ山中温泉トレイルレース」「南アルプスマウンテンマラソン」「身延山・七面山 修行走」「IZU TRAIL Journey」)を紹介します。

 

①奥三河パワートレイル70k,D+4001m(4/24)※前年完走率31.6%

TIME:11:43:27/PLACE:244

石川弘樹さんプロデュースのレースの中でも屈指の難関コースで知られ、第1回の完走率は2015年開催レース中ワースト3位。

各関門及びゴールの制限時間の厳しさもさることながら、高低図を見ても分かる通り、

前半の長〜い下り(ほぼアスファルト!)でかなり脚にダメージを食うことが、完走率を下げている要因でしょう。

後半のアップダウンは高低図以上のものがあり、前半をしっかり抑えて脚を残しておかないとゴールまで辿り着けません。

オススメポイントとしては、このレースで完走できれば、国内の100kぐらいまでのどのレースにも完走できるんじゃないかと思います。そういった指標になるレースです。

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②スリーピークス八ヶ岳トレイル38k,D+2700m(6/12)

TIME:5:43:37/PLACE:36

言わずと知れた人気レース。今年オススメレースを聞かれた時は即答でこのレースを挙げました。

よっぽど「俺はロングしか興味ねーぜ!」みたいな人以外は是非1度は参加してもらいたいレースです。

ただし超人気の為、エントリーはほぼほぼ抽選に。

コース自体はスカイランニングシリーズにも入るだけあってそれなりにパンチのあるコースですが、三ツ頭から見える南アルプスの絶景はもう最高!

後半に走れるパートが待っているあたりもヒャッハーポイントです。

オススメポイントは、とにかく楽しい!何が?って言われても「とにかく参加すれば分かるから!」って感じで、レース自体もレース以外のイベントや会場の雰囲気も、全てが最高です。もうほんととにかく出て。

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③美ヶ原トレイルラン&ウォークinながわ80k,D+4665m(7/2)

TIME&PLACE:DNF

スリーピークスもそうだったけど、このあたり仕事がMAX忙しく、全然練習できてない上にこのレースの前日徹夜明けからの伊豆→長野移動。

しかも当日は80k走った後すぐに車で伊豆まで戻らなければ行けなかったので、帰りの安全も考慮して人生初のDNF。伊豆の知り合いランナーも同じ40k地点のエイドでリタイアしたので、一緒に温泉入ってソフトクリーム食べて明るいうちに帰るという、それはそれで楽しい思い出になりました。

なので前半しか走っていないですが、前半に関して言えばそこまでパンチのあるセクションもなく、快適なシングルトラックを楽しめました。

ただこのレースは毎年ガスがすごいらしく、今回もそうでしたが景色がほとんど見えませんでした。

それも完走へのモチベーションが上がらなかった原因の一つかなと。

オススメポイントは途中牛さんたちがいる横を走ったり、走行禁止区間があったりとどこか牧歌的な雰囲気があるコース。

調子が悪くても割とすぐ40kが来たので、初めてミドルレンジのレースにトライする人でも完走しやすいかと思います。後半走ってないけどね。

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④上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイル129k,D+9200m以上(9/11〜12)

TIME:33:09:23/PLACE:307

出ました、正真正銘のドMレースです。

あの鏑木毅さんをして、「このレースに完走できれば大体の100マイルレースには完走できる」と言わしめたレースです。まぁ実際はそうでもないと思いますが。

コースの特徴としては、とにかくゲレンデ登りが多いことと、非常に急でテクニカルな下りが多いことです。

「くだる」というより「滑り落ちる」「飛び降りる」と言った方が近いような下りや、ロープを掴んでないと横に落ちていくような急斜面を進むような所もあります。

また、途中クマが里に降りてこないように鉄柵があって、そこの扉を自分で開けて森の中に入っていかなければならない場所なんかは生きた心地がしませんでしたw(しかも夜、前後に選手もいない時間帯)

中間地点を少し過ぎたA4からはドロップバッグを回収し、ここからストックの使用が許可されています。

普段ほとんどストックは使わないので、この大会のために事前に練習しておいたのですが、これが大正解で、おそらくストックなしでは完走できていなかったと思います。

ちなみに、コース上に仮眠ポイントが2箇所(A4と、94.5k地点の洞ノ木平キャンプ場)ありますが、もし仮眠をとるなら絶対に後者のキャンプ場をオススメします。

A4は寒い中、エイド内の硬い地面に直寝、キャンプ場は暖房の効いたロッジの中で毛布付き。

僕は胃がやられていたこともあり、両方で僅かな仮眠をとりましたが、明らかに眠りの質が違いました。また、寝た後は脚も胃もだいぶ復活したので、僕のように完走目的の方は、無理に寝ないで進むよりは、1時間でも仮眠をとった方が良いかもしれません。

やはりロングレースは補給が鍵。今回はそれを痛感したレースとなりました。

正直言ってコースにそこまで魅力は感じられなく、絶景が楽しめる訳でもないのであまりオススメできる大会ではありませんが、あえてオススメポイントを挙げるなら、このレースに完走できればかなり自信がつきますし、おそらくKOUMI100を除けば、精神的にも肉体的にも国内で最もハードなトレイルレースと言っていいと思います。

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後編へ続く。

2つのニュースから思うこと。

 

「LIFE」→人生・命・生活


f:id:MAROU:20161122065122j:imageYAHOO! JAPAN」より

 

世界でもトップクラスに安全と言えるこの国で、ここ数年の間に、どれだけの大きな地震があっただろうか。

どれだけの人生が、唐突に終わることになっただろうか。

 


f:id:MAROU:20161122065527j:imageYAHOO! JAPAN」より

 

「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ。」

マハトマ・ガンジーの有名な言葉ですが、もちろん毎日そんな意識で生きることが難しいことは分かってます。

仕事、恋愛、家族…

誰だって色々抱えているものはあるでしょう。

ただ、あまりにも生きていることを「当たり前」に思っている人が多い。

日本人は他の国と比べて貯金が大好きなことも、それを物語っています。

 

また、スティーブ・ジョブズも17歳(!)の時出会った本をきっかけに、それ以来毎朝欠かさずに(!)鏡の中の自分に問いかけたと言います。


 ”今日が人生最後の日なら、今日することは自分がしたいことだろうか?”
 長い間答えがノーであるときはいつも
 何かを変える必要があるとわかるのでした。

 そう遠くないうちに死ぬと認識することは、
 大きな選択をする時に助けてくれる
 私にとって他にない重要なツールです。

 なぜならほとんど全てのこと−
 外部の期待や自分のプライド、挫折や屈辱への恐れは全て
 死に際して無くなり本当に重要なものだけが残るからです。

 自分も死にゆくと自覚することは
 何かを失うという思考の罠を回避する最高の方法です。
 あなたは既に裸です。
 ハートに従わない理由はありません。

 

 

「そんなこと言ったって今やらなきゃいけないことがある。」

そう言う人が来週生きている確率はどれぐらいだろうか。来月、あるいは来年生きている確率は?

そしてその人は来週死ぬとしたら同じことを言うのだろうか。来月、あるいは来年死ぬとしたら?

(ちなみに人間が死ぬ確率は100%です。「いつ」だけの問題です。)

 

仕事が大変、忙しい、人間関係に悩んでいる、私は周りの人の為に我慢している、誰も私のことを分かってくれない…

そりゃ人それぞれキャパは違うけどさ、きっとガンジージョブズの方が大変だったと思うんだよね。

その大変な彼らが行き着いた言葉が前述の言葉なんだよ。

昨日今日思いついたり、ちょっと本を読んで取り入れた考えじゃないんだよ。

 

何が言いたいかというと、大変大変言っている人ほど、一回落ち着いて、自分のLIFE(=人生、命、生活)が本当にこれでいいのか、考えてみる価値はあると思う。

あなた、今の自分のLIFE好き?

そのLIFEはあなたの周りの人を幸せにしてる?

 

自然災害で命を落とす、経済的に貧しい国の人が数万円の為に人を殺す、これは多くの日本人が思っている以上に「当たり前」のことです。

僕にはやりたいこと、行きたい場所、見てみたいものがたくさんあります。

でもそれを言い出したらきりがないし、今自分ができることをします。

僕は明日死んでも人生に悔いはない。

これは僕の中で、「当たり前」のことです。

 

今日は今までの人生最後の日。

そして、

これからの人生最初の日。

今を生きよう。

“Life is Journey.”

人生という旅を楽しもう。

 

最後に僕の大好きな2つのスピーチ動画を載せます。

彼らのことが好きな人も嫌いな人も、なんとなく見ているテレビを少しの間消して見る価値はあると思います。

www.youtube.com

www.youtube.com

『これからのこと。』

気づけば前回のブログ更新から1年近く経ってしまいました。

多分今後は頻繁に更新する、はず。

 

さて、僕の今後の予定として、7年半勤めた会社を辞め、来年から海外に行きます。

以下はあくまで予定なので変わる可能性もゼロではないですが…。

 

まず年末年始を実家でのんびり過ごしながら渡航の準備。

最初に2~3ヵ月の間、フィリピンで語学学校に通い英語を学びます。

その後アメリカへ渡り、TRAIL TRIPを敢行。

(アメリカはトレイル天国なのです。)

John muir trail、Grand Teton、Grand Canyon、Yellowstone、etc.

 
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アメリカでのTRAIL TRIPをほどほどに満喫した後は、メキシコから徐々に南下。中南米を旅します。

行きたい国や地域を挙げだしたらキリがないけど、その中でも絶対行きたいのがメキシコ、キューバ、コロンビア、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリ(イースター島も)あたり。

 

お金の問題はおいておくとして、多分これらを急がずにしっかりまわると1年近くかかると思われる。

旅の途中で34歳になり、日本に帰ってきて35歳になる前に次の移住先と仕事を見つける、という流れが今のところの予定。

まぁ恐らくはそんな予定通りにはいかないでしょうが。

そしてそれが人生の面白さでもあるのですが。

 

とりあえず今回はざっくり今後の予定をお伝えしたかったので、またこまめに近況アップしていきまーす。


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“Life is a Journey.”

 

トレラン1年目の今年を振り返って

先日、今年最後のトレイルレース「身延山七面山修行走」が終わりました。

 
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今年は何を隠そうトレランデビュー年。
 
人生の宝物と出会えた年です。
 
色々な条件とタイミングがはまり、デビュー年からいきなり110kmのレースを走るという無謀な挑戦をするも、無事にすべてのレースを完走できました。
 
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レース以外にもマレーシアの島で50km走ったり、南アルプスにはまったり、箱根外輪山一周したり、天城の山を1日中走ったり、32歳になった今も、遊びと挑戦に全力を注いでいます。
 
特に今年最後のレースとなった修行走では、心・技・体すべてにおいて、今までの自分を超えたものとなりました。
 
どれだけ強くいられるか、ではなく、
 
どれだけ楽しめるか。
 
それがもっとも大切だと分かった大会でした。
 
来年出たいレースがたくさんありますが、なんとなく自分は走れるレースよりも、アップダウンが激しいレースに向いているようなので、そのようなレースにできるだけたくさん出るつもりです。
 
まず年明け一発目は4月の奥三河パワートレイル。
 
第1回の今年は完走率が30%だった難関コース。
 
こういう方がやる気出ます。
 
 
そして今考えていること。
 
伊豆の素晴らしい山の魅力をもっと多くの人に知ってもらうにはどうすれば良いか。
 
伊豆の美しい森を残して行くにはどうすれば良いか。
 
自分にできることをやっていこうと思っています。
 

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信越五岳トレイルランニングレース2015(後編)

5Aの乙見湖の時点で距離は走ってきた距離は66.6km、でも頑張りどころはこれからだ。

 

ここからまた黒姫を登っていく。ここもほとんど登山だ。

数日前の雨の影響もあり、ところどころかなりぬかるんでいる。集中力が必要だ。

途中面白いお兄さんとペースが同じところがあった。

かなり疲れているようで、急登を登るたびに「あ〜!」とか声を上げている。

「うるさくてすみません!」と声をかけられたので、「楽しいから大丈夫です!」と

返す。

このあとしばらく僕の後をこのお兄さんが走っていたのだが、黒姫を越えてだらだらとした下りに入った頃、何やら遠くの方で声が聞こえる。

歓声、というほどの人数でもないし、多分全員男の声なのだがなにやら騒がしい。

どうやら仲間の応援に来た大会関係者の人たちのようだ。すると後ろから…、

「うぉ〜〜!!」という雄叫びとともにさっきの兄ちゃんがものすごい勢いで僕を

追い抜いて行く。「元気じゃないですか!」と声をかけると「呼ばれたら行くしかないっしょー!」と叫びながら走っていった。

呼ばれたのか?

 

黒姫の下りが終わるとここからは戸隠。完全に夜。ヘッデンの明かりで走る。

さすがに気温が下がってきたので一度シェルを着込むが、すぐに暑くなって脱ぐ。

アームカバーと手袋だけで十分だった。

そしてこのへんから膝が痛みだす。腸脛靭帯炎だ。2年前初めて100km走ったとき、

3ヶ月走れなくなったアレが復活してきた。

筋肉の痛みや痙攣、胃の不調はリカバリーできるが、腱や靭帯の炎症はレース中に治ることはない。むしろ普通は治るまでに数ヶ月、悪いと数年かかる場合もあるほどだ。

あとで分かったことだがこのとき右足首もすでに腱鞘炎になっていた。

戸隠の森の中を走りながら右膝に聞いてみる。といっても声には出さず心の声で。

ほんとに声に出して一人で喋ってたら近くの人にやばいやつだと思われるでしょ。

僕「どうだい相棒?」右膝に聞く。右膝「もう無理ぽ。」

どうやら終わっているらしい。

だが道はフラット。パワースポット戸隠の森の快適なシングルトラックを、

今自分は走る自由を与えられている。辛い。歩きたい。一瞬そう思う。

「待てよ。」ある考えが降りてくる。

 

「もし今体が完全に元気で、朝の気持ちの良い時間に、この場所にいたとしたら、

俺は間違いなく走るだろう。こんなに素晴らしい道、フカフカのトレイル、

美しい景色に囲まれて走れる歓び、俺はそれに魅せられてトレイルランニング

始めたんだ。これこそが俺のやりたかったことなんだ。歩いてどうする。

トレイルランニングだぞ。ウォーキングじゃねえんだ。

野生に還って風を切って走る気持ち良さを思い出せ!」

 

今までこんなことを思ったことはなかった。

過酷なレースでは新たな自分と出会うことができる。

とくに夜暗い中一人で走っているときに、それは起こりやすい。

 

戸隠神社の大鳥居を抜け、参道をひた走り、最終エイドの8Aに到着する。

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※ここからの画像は公式HPから引用。

最終エイドでは温かいそばやおかゆをいただいた。ものすごく美味い。

寒くてぶるぶる震えている選手もいたけど、僕は全然平気だった。

多分しっかり補給ができていたためだろう。

補給と言えば、練習で12時間とか走ったときは必ず後半で胃がやられ、

固形物はおろかジェルすらも受け付けなくなっていたが、この日の胃は絶好調。

これは嬉しい誤算だったが、原因はオーガニックジェルのハニースティンガーだけを

摂っていたせいか、あるいはこまめな胃薬が効いたのか。おそらくは前者だろう。

ハニースティンガーすげぇ。

 

8Aを出るとラスボス、瑪瑙山が待っている。この大会中最も標高が高い山だ。

結論から言うと、楽勝。南アルプスとか富士山2往復とかで鍛えた脚は、

瑪瑙の登りなどものともしない。

何より5月の比叡山に比べれば、全然大したことない。

比叡山を走っておいてよかった。

逆にきつかったのは下り。膝が終わっているので下りは一歩一歩が激痛。

さすがに耐えかねて、途中から後ろ向きで歩く。

暗い中ヘッデンの明かりのみで後ろ歩きはけっこう危なかったが、

前向きで歩くよりは早く、膝の痛みも少ない。

長いレースではどんなに緻密に計画を練って、戦略を立てていっても、

その通りには行かないことがほとんどだ。山でもそうだが、計画も大事だけど、

もっと大事なのは想定外のことが起こったときに臨機応変に対応できる能力。

自分の思い通りに事が運ばないと納得できない人にこのスポーツは向いていない。

 

瑪瑙山を撃破した後は少し森の中のアップダウンを繰り返す。

暗い森を一人走っていると、少し離れたところからガサガサ音がする。

人ではない。音の大きさからして小動物でもない。

「熊だ。」

戸隠でもそうだったがレース後半ともなると周りに誰もいない時間も増えてくる。

実際は熊ではないのかもしれないが、どうしても頭をよぎる。

手を叩いたり声を上げて走り、襲われないよう祈る。

 

森を抜け、ラスト7km、登り基調の林道。

膝を痛めている今は軽い登りが逆に走りやすい。

スタート前の目標では、22時間の制限時間に対してまず完走はしたい。

20時間切れたら満足。あわよくば18時間30分(日付が変わる時刻)切れたら大満足。

このペースで走れば、切れる。歩いても完走できる時間だが、絶対に走りきる。

あと5km。あと4km…。やっと終わるという安堵の気持ちと、もう終わってしまう

という不思議な気持ちがない交ぜになっている。

遠くでゴール会場のアナウンスが聞こえる。

光が見えてくる。

 

 

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※画像は自分ではありません。

旅の終わり。嬉しさと寂しさと少しの悔しさ。

 

このゴール自体には何の意味もない。何かが大きく変わったわけでもない。

「完走することが大事」と人はよく言うのだけれど、今の僕の場合は

どれだけその山を、森を、風を、景色を、自分の変化を楽しめたかが大事で、

そこさえ自分が全力で向き合えたら、完走できなくてもいいのかもしれない。

でもやっぱりゴールの瞬間は最高なんだけどね。

 

僕のトレラン人生はまだまだ始まったばかりだし、目標のUTMBまでは

まだだいぶ時間がかかりそうだけど、やっとスタート地点に立てたという

歓びを、今は噛み締めている。

 

会社が忙しい時期に連休をとらせてくれた理解ある上司に感謝。

このレースを作ってくれた石川弘樹さんをはじめ、すべての大会関係者に感謝。

全然読者思いじゃない文章を最後まで読んでくれたあなたに感謝。

ありがとう信越五岳。

また必ず出ます。そのときは、全部走って明るいうちに瑪瑙山を倒します。

 

 

 

あー楽しかった!!

 

 

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信越五岳トレイルランニングレース2015(前編)

いつかまた自分がこのレースに出るときのために、そしてこれからこのレースへの出場を考えているトレイルランナーのために。

 

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2015年9月22日火曜日、AM5:30。
レースプロデューサーの石川弘樹さんによるスタートの合図が鳴り響き、約700名の仲間達が斑尾高原からスタートした。
ちなみにスタート時のウェアは、ファイントラック、ノースリーブT、アームカバー、
ヘッドバンド、サングラス、ショートタイツ、ショートパンツ、R×L五本指ソックス、
シューズはHOKA ONEONEのチャレンジャーATR、インソールはsuperfeet、
ザックはUltraSpireのタイタン、ハイドレーションには水を1.5L入れたけど、
1Lで十分だった。ゼッケンは2XUのレースベルトとザックに。
ジェルはすべてハニースティンガー。(Fruit Smoothie、Acai-Pomegranate、Strawberry-Kiwiの3種類の味。これ以外はクソ不味い。)
ここでスマホのボタン操作を無効にしておかなかったのが失敗だった。
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スタートからゲレンデの緩い登りを少し行くと、いきなり最高の景色が選手達を送り出してくれる。
多くの選手達はその美しい景色に出逢うと足を止めてしばしその光景を楽しむ。
走りながら近くにいる同じようなペースの選手と喋ったりすることもある。
トレイルランニング(特にロングレース)の魅力のひとつに、この気楽さがある。

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ロングレースでは誰もが気をつけることだけど、このレースも例にもれず、3Aもしくは4Aぐらいまではウォーミングアップのつもりで抑えて行く。
あまりにもコースが気持ち良いので、ついつい飛ばしたくなるがそこは我慢。
 
このレースの素晴らしいのは、スタッフのサポートもさることながら、そのコースレイアウト。
信越エリアの自然、そしてランナー達への石川さんの愛が感じられる、ほとんど渋滞の発生しないコース設定に、トレイルランニングの楽しさが詰まっている。
焦ることはない。ゆっくり行こう。
 
※ちなみにスマホの不調で早くもバッテリーがなくなったため、ここから写真なしです。
 
1A〜2A斑尾山の登りも焦らずゆっくり登る。レースというか登山という感じ。
当たり前だけど、まだまだ余裕。斑尾山は登りも下りも絶対飛ばしてはいけない。
前日からスタート前までたっぷりと水分補給をしたためか、トイレを見つけるたびに
駆け込む。
 
2A〜3Aの林道で数名の選手が蜂に刺されていた。スズメバチでなければよいが…。
なんと素晴らしいことに、スタッフが来る前に他の選手達が刺された選手を
ポイズンンリムーバー(毒抜き)で手当していた。
これにはレース終了後にプロデューサーの石川さんも感動していた。
レースといえども山では何が起こるか分からない。自己責任の世界だ。
もちろん僕もポイズンリムーバーは携行していた。
この大会では装備品チェックはないけど、防寒着や補給食も含めて
最低限自分の身は自分で守らなければならない。
ちなみに2Aからもう暑くてアームカバーは外していた。
 
飛ばさずゆっくりゆっくり行ってたつもりだったけど、3A(38.5km)の時点で
早くも足が攣る。両腿の大腿四頭筋と右ハムストリングス
しかもここからの関川沿い、緩やかに登っていてぎりぎり走らされる傾斜。
日陰はほとんどなし。ここは誰もがきついセクションだったが、そういう時こそ
頑張り甲斐があるというもの。でもまだ序盤。焦らず。ゆっくり。走る。
ちなみにこの辺りから約3時間おきにVESPAと胃薬or芍薬甘草湯(漢方)を摂取する。
 
足が攣ってはいるものの、ロングレースでこんなことは当たり前。
痛い、暑い、寒い、気持ち悪い、苦しい、そんなのは当たり前だ。
場合によっては内臓まで疲労して食べ物を受け付けない、水すら吐く、
そんなこともざらにある。
でも長い道のりの中で、それらがずっと(6時間以上とか)続くことはあまりない。
いつかは復活するときがくる。そのときを信じて、今は耐え忍ぶ。
 
5A(66.6km地点)。スタートからすでに9時間が過ぎている。
ここにはドロップバッグといって、スタート前に自分が用意して
スタッフに預けた荷物が置いてある。
ここでの休み過ぎは禁物だ。動かないでいると筋肉が固くなってくる。
ファイントラック(ノースリーブ)とpatagoniaノースリーブシャツから、
同じくファイントラック(ノースリーブ)とMOUNTAIN HARDWEARのTシャツに
着替え、VESPA、MAGMA、アミノバイタルパーフェクトエネルギー、調整豆乳などを
補給する。
「山よりだんご」とかも入れておいたけど、固形物はあまり食べたくなかった。
たんぱく質補給用と思って軽い気持ちで入れた調製豆乳が意外と美味しかった。
紀文さん、軽い気持ちで入れちゃってすみません。
ドロップバッグを再度預けるとき、調製豆乳を手に持っていたら
なぜかスタッフの人に笑われた。豆乳ナメんなよ?
ドロップバッグからヘッデン、ウィンドシェル、手袋を取り出しザックに入れる。
後半用のジェルとVESPAもここで補充。
サポートがいる選手が羨ましかったけど、一人で全部やってる自分も誇らしかった。
 
前半はとにかくゆっくり走って、(関川の炎天下地獄以外は)楽しんだ旅だった。
ここから、怒濤の(そして写真なしの)後半戦に突入していく・・・。
今回の旅では色々な発見があったのだけれど、そのほとんどは後半での出来事。
 
 
後半へ続く。

Between fun and challenge.

今年6月に初めて南アルプスへ行って以来、完全に南アルプスが今年の夏の遊び場になりました。

仕事が終わってから夜中に車で3時間かけて行く道のりも、朝山を登り始めると完全に忘れ、帰りの道中では次どの山に登ろうか、どのルートで行こうかを考えています。
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人からはよく「何がそんなに楽しいの?」とか言われますが、本人から言わせてみれば、そんなもん知るか、です。
ただ楽しいから楽しい。
ただ気持ち良いから山に行く。
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そんな説明不可能な感情を持ちながらも、一つはっきりと言えることがあります。
この歳になったからこそ分かることですが、
 
「好奇心と直感で巡りあったものが、後に途方もなく貴重なものになる」
 
僕は好奇心旺盛な方だと思うし、普段から心の声をよく聞く訓練をしているので直感がよく働く方です。
そしてそれらは、未来を心配したり、大人ぶって何事も冷静に考えたりしていては分からないことです。
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心の声に耳を傾け、情熱を持って行動する。
他人の雑音で自分の声が聞こえなくなってはいけない。
そのためには若いうちから、一人で色々なことをやることが大切だと思います。
一人暮らし、一人旅、一人で悩むこと、一人で壁を乗り越えること。

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幼児ぐらいの子供は自分が何をしたいのか、何がほしいのか、何が好きで何が気に入らないのか、全力でアピールできますが、大人になるにつれそれが格好悪いことのようになり、自分がやりたいこと、言いたいことを抑えて周りに合わせることが上手になってきます。それを世の中では「大人」と呼んでいるようです。
 

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僕は子供に憧れます。
やりたいことをやり、全力で遊び、新たなことに挑戦していく。
それこそが僕の人生を豊かにしてくれるものだと、今は思っています。
 
若い人はもちろんだけど、今を全力で楽しんでいるおじさん、おばさんたちってかっこいいよねー。

トレイルランニングのこと。

トレイルランニングというスポーツを始めてまだ1年も経っていない僕ですが、

それなりに感じていることもあり、綴ってみたいと思います。

 

「Life is a journey.(人生は旅である。)」

多くの人が語ってきた言葉。

多くの困難や苦しみを乗り越え、時々歓びや楽しみを手に入れ、まだ見ぬ場所を探して歩き続けること。

 

トレイルランニングもまた、旅に似ている。

自分の弱さに気づき、自分のいた世界の狭さを知り、多くの人の助けに支えられながら、ゴールに向かって進み続ける。

誰かと順位を競う為じゃなく、ただひたすら本能に従って、今という時間を楽しむ。

 

あなたには自分が心から楽しいと思えること、好きだと言えることがあるだろうか?

 

未来を心配している暇があったら、誰かの愚痴を言っている暇があったら、

楽しいことに時間とエネルギーを使った方が、よっぽど良い人生だよ。

 

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楽しむことに理由なんていらない。

 

言い訳をしてる暇はない。

 

 

人生を楽しもう。

 

 

僕にとって 、

トレイルランニングは人生のようなもの」