信越五岳トレイルランニングレース2015(前編)

いつかまた自分がこのレースに出るときのために、そしてこれからこのレースへの出場を考えているトレイルランナーのために。

 

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2015年9月22日火曜日、AM5:30。
レースプロデューサーの石川弘樹さんによるスタートの合図が鳴り響き、約700名の仲間達が斑尾高原からスタートした。
ちなみにスタート時のウェアは、ファイントラック、ノースリーブT、アームカバー、
ヘッドバンド、サングラス、ショートタイツ、ショートパンツ、R×L五本指ソックス、
シューズはHOKA ONEONEのチャレンジャーATR、インソールはsuperfeet、
ザックはUltraSpireのタイタン、ハイドレーションには水を1.5L入れたけど、
1Lで十分だった。ゼッケンは2XUのレースベルトとザックに。
ジェルはすべてハニースティンガー。(Fruit Smoothie、Acai-Pomegranate、Strawberry-Kiwiの3種類の味。これ以外はクソ不味い。)
ここでスマホのボタン操作を無効にしておかなかったのが失敗だった。
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スタートからゲレンデの緩い登りを少し行くと、いきなり最高の景色が選手達を送り出してくれる。
多くの選手達はその美しい景色に出逢うと足を止めてしばしその光景を楽しむ。
走りながら近くにいる同じようなペースの選手と喋ったりすることもある。
トレイルランニング(特にロングレース)の魅力のひとつに、この気楽さがある。

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ロングレースでは誰もが気をつけることだけど、このレースも例にもれず、3Aもしくは4Aぐらいまではウォーミングアップのつもりで抑えて行く。
あまりにもコースが気持ち良いので、ついつい飛ばしたくなるがそこは我慢。
 
このレースの素晴らしいのは、スタッフのサポートもさることながら、そのコースレイアウト。
信越エリアの自然、そしてランナー達への石川さんの愛が感じられる、ほとんど渋滞の発生しないコース設定に、トレイルランニングの楽しさが詰まっている。
焦ることはない。ゆっくり行こう。
 
※ちなみにスマホの不調で早くもバッテリーがなくなったため、ここから写真なしです。
 
1A〜2A斑尾山の登りも焦らずゆっくり登る。レースというか登山という感じ。
当たり前だけど、まだまだ余裕。斑尾山は登りも下りも絶対飛ばしてはいけない。
前日からスタート前までたっぷりと水分補給をしたためか、トイレを見つけるたびに
駆け込む。
 
2A〜3Aの林道で数名の選手が蜂に刺されていた。スズメバチでなければよいが…。
なんと素晴らしいことに、スタッフが来る前に他の選手達が刺された選手を
ポイズンンリムーバー(毒抜き)で手当していた。
これにはレース終了後にプロデューサーの石川さんも感動していた。
レースといえども山では何が起こるか分からない。自己責任の世界だ。
もちろん僕もポイズンリムーバーは携行していた。
この大会では装備品チェックはないけど、防寒着や補給食も含めて
最低限自分の身は自分で守らなければならない。
ちなみに2Aからもう暑くてアームカバーは外していた。
 
飛ばさずゆっくりゆっくり行ってたつもりだったけど、3A(38.5km)の時点で
早くも足が攣る。両腿の大腿四頭筋と右ハムストリングス
しかもここからの関川沿い、緩やかに登っていてぎりぎり走らされる傾斜。
日陰はほとんどなし。ここは誰もがきついセクションだったが、そういう時こそ
頑張り甲斐があるというもの。でもまだ序盤。焦らず。ゆっくり。走る。
ちなみにこの辺りから約3時間おきにVESPAと胃薬or芍薬甘草湯(漢方)を摂取する。
 
足が攣ってはいるものの、ロングレースでこんなことは当たり前。
痛い、暑い、寒い、気持ち悪い、苦しい、そんなのは当たり前だ。
場合によっては内臓まで疲労して食べ物を受け付けない、水すら吐く、
そんなこともざらにある。
でも長い道のりの中で、それらがずっと(6時間以上とか)続くことはあまりない。
いつかは復活するときがくる。そのときを信じて、今は耐え忍ぶ。
 
5A(66.6km地点)。スタートからすでに9時間が過ぎている。
ここにはドロップバッグといって、スタート前に自分が用意して
スタッフに預けた荷物が置いてある。
ここでの休み過ぎは禁物だ。動かないでいると筋肉が固くなってくる。
ファイントラック(ノースリーブ)とpatagoniaノースリーブシャツから、
同じくファイントラック(ノースリーブ)とMOUNTAIN HARDWEARのTシャツに
着替え、VESPA、MAGMA、アミノバイタルパーフェクトエネルギー、調整豆乳などを
補給する。
「山よりだんご」とかも入れておいたけど、固形物はあまり食べたくなかった。
たんぱく質補給用と思って軽い気持ちで入れた調製豆乳が意外と美味しかった。
紀文さん、軽い気持ちで入れちゃってすみません。
ドロップバッグを再度預けるとき、調製豆乳を手に持っていたら
なぜかスタッフの人に笑われた。豆乳ナメんなよ?
ドロップバッグからヘッデン、ウィンドシェル、手袋を取り出しザックに入れる。
後半用のジェルとVESPAもここで補充。
サポートがいる選手が羨ましかったけど、一人で全部やってる自分も誇らしかった。
 
前半はとにかくゆっくり走って、(関川の炎天下地獄以外は)楽しんだ旅だった。
ここから、怒濤の(そして写真なしの)後半戦に突入していく・・・。
今回の旅では色々な発見があったのだけれど、そのほとんどは後半での出来事。
 
 
後半へ続く。

Between fun and challenge.

今年6月に初めて南アルプスへ行って以来、完全に南アルプスが今年の夏の遊び場になりました。

仕事が終わってから夜中に車で3時間かけて行く道のりも、朝山を登り始めると完全に忘れ、帰りの道中では次どの山に登ろうか、どのルートで行こうかを考えています。
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人からはよく「何がそんなに楽しいの?」とか言われますが、本人から言わせてみれば、そんなもん知るか、です。
ただ楽しいから楽しい。
ただ気持ち良いから山に行く。
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そんな説明不可能な感情を持ちながらも、一つはっきりと言えることがあります。
この歳になったからこそ分かることですが、
 
「好奇心と直感で巡りあったものが、後に途方もなく貴重なものになる」
 
僕は好奇心旺盛な方だと思うし、普段から心の声をよく聞く訓練をしているので直感がよく働く方です。
そしてそれらは、未来を心配したり、大人ぶって何事も冷静に考えたりしていては分からないことです。
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心の声に耳を傾け、情熱を持って行動する。
他人の雑音で自分の声が聞こえなくなってはいけない。
そのためには若いうちから、一人で色々なことをやることが大切だと思います。
一人暮らし、一人旅、一人で悩むこと、一人で壁を乗り越えること。

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幼児ぐらいの子供は自分が何をしたいのか、何がほしいのか、何が好きで何が気に入らないのか、全力でアピールできますが、大人になるにつれそれが格好悪いことのようになり、自分がやりたいこと、言いたいことを抑えて周りに合わせることが上手になってきます。それを世の中では「大人」と呼んでいるようです。
 

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僕は子供に憧れます。
やりたいことをやり、全力で遊び、新たなことに挑戦していく。
それこそが僕の人生を豊かにしてくれるものだと、今は思っています。
 
若い人はもちろんだけど、今を全力で楽しんでいるおじさん、おばさんたちってかっこいいよねー。

トレイルランニングのこと。

トレイルランニングというスポーツを始めてまだ1年も経っていない僕ですが、

それなりに感じていることもあり、綴ってみたいと思います。

 

「Life is a journey.(人生は旅である。)」

多くの人が語ってきた言葉。

多くの困難や苦しみを乗り越え、時々歓びや楽しみを手に入れ、まだ見ぬ場所を探して歩き続けること。

 

トレイルランニングもまた、旅に似ている。

自分の弱さに気づき、自分のいた世界の狭さを知り、多くの人の助けに支えられながら、ゴールに向かって進み続ける。

誰かと順位を競う為じゃなく、ただひたすら本能に従って、今という時間を楽しむ。

 

あなたには自分が心から楽しいと思えること、好きだと言えることがあるだろうか?

 

未来を心配している暇があったら、誰かの愚痴を言っている暇があったら、

楽しいことに時間とエネルギーを使った方が、よっぽど良い人生だよ。

 

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楽しむことに理由なんていらない。

 

言い訳をしてる暇はない。

 

 

人生を楽しもう。

 

 

僕にとって 、

トレイルランニングは人生のようなもの」

 

 

 

 

ランカウイ旅行後記

久しぶりのブログ更新になります。

やっとネットが繋がりました。

さてさて、前回で一応3日間のランカウイ旅行は終了したわけですが、

成田空港からの帰路の途中でカナダ人を車に乗せてあげたことと、

今回の旅行中、役に立った物達を参考までにご紹介したいと思います。

まずは帰路での話。

 

成田空港に朝7時頃到着し、その日は昼から仕事だったので足早に帰ることに。

途中駅で周りをキョロキョロ、iPhoneをチラチラ見てる外国人兄ちゃんがいたので、

「What's wrong?」声をかけてみる。

ついさっき海外から帰ったばかりなので、外人慣れしているのと、

自分も海外で困ってるとき話しかけられると目玉が飛び出すほど嬉しいのを思い出し、

いつもよりも自然に声がかけられる。

どうやら兄ちゃんはこれから予約した伊豆高原の民宿に行きたいらしい。

以前にも外人の姉ちゃん2人に行き方を教えてあげた知ってる民宿だったので、

「途中から車だから送ってあげるよ!」と言って一緒に民宿に向かうことに。

聞けば兄ちゃんはカナダ人で、大学2年までバンクーバーでコンピューターサイエンスを学び、3年からはシンガポールの姉妹校(?)で勉強していたらしい。

んで今はシンガポールでの勉強も終わり、カナダに帰る前に昔からずっと行きたかった

日本を旅する為に来たとのこと。言われてみれば持ってるバッグがNERV(ネルフ)だ。

ネルフ・・・アニメ・エヴァンゲリオンに出てくる組織。

東京や仙台、大阪、京都を旅する中で、ちょっと疲れたので伊豆で休養、ということらしい。

外人が疲れて休養しに来る伊豆ってどんなやねん。

子供の頃からテレビでポケモンとか見てて日本には一度来てみたかったと。

ジャパニーズアニメってほんとすごいのね。

小一時間の国際交流の後、最後はシェイクハンドでグッバイしました。

 

続いて役に立った物の話。

今回の旅に限らずこれは海外旅行に行くとき必ず持って行く物です。

 

その① 使い捨ての箸・スプーン・フォーク

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コンビニとかでお弁当買うと付いてくるアレです。

海外(特に発展途上国)に行くと、屋台的な店で食べ物を買うことがあるのですが、

割と平気で箸やフォークが付いてなかったりします。

今回の旅でも焼きそば的な物を買ったときに、紙のレンゲが付いてきて、

これでどうやって食うねん状態でした。

そんなときに活躍するのがこいつらです。

「こいつら」なんて雑な呼び方しちゃってますが、大いに役立ってくれます。

 

その② マルチ電源プラグ

 

カシムラ マルチ電源プラグサスケ(ブルー)  TI-13

 

まぁこれは当たり前っちゃ当たり前なのですが、ないと困ります。

ちなみに最近のスマホやデジカメの充電器は250Vまで可能な物が多いので、

変圧器はなくても大丈夫なことがほとんどです。

僕が持っている上の画像の物、名前が「マルチ電源プラグサスケ」です。

全世界対応のプラグの名前が「サスケ」て。せめて「サムライ」とかにしてほしかったです。もしくは形状的に「ヤマト」とか。

 

その③ ミツハシライス

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ではなくウエットティッシュです。

これは発展途上国を旅したことない人はピンとこないかもしれませんが、

途上国でウエットティッシュはまず手に入りません。

そして日本にいる間はほとんど使わないこれらも、海外では意外と使う機会が多いです。

特に女性や綺麗好きの人は必須です。

 

その④ ジップロック イージージッパー

ジップロック イージージッパー 中10枚入

 

これ一番役に立つかも。ちなみに僕は日本でも普段から愛用してます。

大好き過ぎてこれの歴史を調べたところ、このジッパーシステムを発案したのは

日本人みたいですね。すげーな日本人。

これはいわゆる防水バッグや小物袋的な役割を果たしてくれます。

たとえば様々な充電器をまとめて入れたり、財布代わりにお金を入れたり、

常備薬を入れたり、せっけんを入れたり、救急道具を入れたり…。

もう万能です。よっぽどお風呂や海に沈めない限り、水からも守ってくれます。

特に今回の旅はずっと走っていたので、急な雨にあっても困らないように

財布やパスポート、iPhoneなどすべてこれに入れてからザックに入れてました。

普段は山に行くときに、これのデカいやつに着替えを入れたり、

雨が降りそうなときに財布やキーケースを入れたりしてます。

値段も手頃で耐久性もあるので、皆さんもぜひ活用してみてください。

ちなみにイージージッパーじゃない普通のジップロックは完全防水ですが、

完全防水じゃないと困るってことはほとんどなく、開け閉めも簡単なこちらを僕は愛用してます。

 

その⑤ クレジットカード

これも当たり前と言えば当たり前ですが、ないと非常に困ります。

実際、同じ時期に別の国に行っていた会社の同僚がカードを持って行ってなくて

帰りの空港で非常に困ったらしいです。

僕も今回色々とハプニングがあったため、途中で現金が足りなくなり、

あわててATMでクレジットキャッシングしました。

クレジットキャッシングは初めてだとパニクるので海外に行く前には

やり方を調べておいた方がいいと思います。僕は知ってたので大丈夫でした。

英語ができる人は大丈夫だけどね。

 

とまぁこんな感じで旅のお役立ち道具を紹介してきましたが、

場所によっては寝袋(ベッドがあっても寒いとき用)や、

サバイバルシート(本来の使い方以外に南京虫対策など)、懐中電灯(ヤバいとき用)、

簡単な調味料などがあるとより快適な旅になると思います。

快適すぎるのも面白みにかけますがね。

 

今後も旅や、トレイルランニング関連のことを綴っていきたいと思います。

それでは今回はこのへんで。

ランカウイ旅行記③

ランカウイ最終日。

荷物をすべてパッキングして約束の10時に外で待つもAJ来ず。

11時まで待って諦め、仕方なく徒歩で10km先の街まで炎天下のなか歩くことに。

最終日はランニングスタイルではなく、綿の短パンにTシャツにビーサン

ZERO POINT35ℓザックという出で立ち。まぁいわゆるバックパッカースタイル。

途中何度もヒッチハイクの誘惑に駆られるが、なぜか「車に乗ったら負け」という

謎のルールを自分の中で作り上げ、結局歩き通すことに。

歩きながら色んな家や学校を見たけど、ランカウイの建物はカラフルだったり

壁に絵が書いてあったりしてかわいい。

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これは保育園的なところかな?

子供が帰り際にちゃんと合掌して先生にペコッて頭下げてたのも可愛かった。

 

途中空腹の限界と、海沿いの木陰でゆっくり休めそうな屋台が出ていたので、

ランチをとることに。

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なんとびっくりこれが恐ろしく美味い。美味過ぎてハエがたかるほど。

日本に帰ってきてこの味を真似しようと思って作ってみたけど、

まったく別の食べ物が出来上がって愕然としました。

この旅で最高のご飯でした。

その後も歩くこと約30分。

ようやく街へ。

着いた、のはいいんだけど、でもなんか、

やることねぇ・・・。

DUTY FREEのお土産ショップとかスタバとかマックとか全っ然入る気しなくて、

なんか都会って特徴なくてつまんないですね。

ちなみに屋台ならがっつりご飯食べてジュース飲んでも5〜8RMぐらいなんだけど

スタバでラテ1杯12RMとかするんですよ。誰が行くかっつーの。

そんなわけでビーチへ。

海きれいだったからほんとは泳ぎたかったけど、

荷物背負ってるし着替える場所もないしってことで木陰で1時間以上寝てました。

砂浜も真っ白できれいだったー。

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途中近くで寝てたバックパッカーであろう姉ちゃん(外人、そして多分年下)が話しかけてくる。

姉ちゃん「これから空港?何時の飛行機?」

僕「9時半だよ。そっちは?」

姉ちゃん「遅いね。私は7時半。」

僕「そう。じゃあ良い旅を。」

姉ちゃん「You too!」

もっと英語話せたらなぁ。。と、一時的に悔やむ。

ちなみにこんなこと言うとアレですが姉ちゃんの見た目は「別に。」な感じでした。

この日はこの街でナイトマーケットがあったので、少し早めに夕食をとりに行くことに。

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この日食べたのはなんかきしめんみたいなので作ったやきそば的なもの。美味い。

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あとはいとこが大阪にいるという兄ちゃんからドーナツを購入。

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DORAYAKI・・・、ではないよな。

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親のお手伝いというレベルではなく、子供がしっかり働いてた。

もちろんお金の受け渡しもちゃんと自分でやってた。

ランカウイでは小学生高学年ぐらいの子供がバイクに乗って普通に公道走ってた。

セルフウォシュレットだったり車線無視の自由過ぎる運転だったり様々な文化の違いに触れたのだけれど、一番印象に残っているのは子供がしっかり自立していること。

海水浴場に「これ以上行ったら危険です」の網が張られてるような

過保護な日本よりよっぽど大人な国だなと思った。

多分日本で同じことをやったら「危ない」とか「事故があったときの親の責任」とか

「子供にお金を扱わせるなんて早い」とか言われるんだろうねきっと。

「お金の価値がわかるようになってから自分で使わせる」とか言うのは

「自転車に乗れるようになってから初めて自転車に乗らせる」っていうのと

同じこと。そんなことできる人はよっぽどの天才だけ。

「失敗」=「経験」と考えるか、「失敗」=「悪いこと」と考えるかの違いですね。

 

話はそれましたが、ナイトマーケットは昨日のクアと大体同じような店だったので、

少し早めに空港に向かうことに。

このとき時刻は6時30分。

「これ、あの姉ちゃんが言ってた7時半の飛行機に間に合うんじゃね?」

と思い、行きの飛行機が遅れたのもあって空港のカウンターで

1本前の飛行機にずらせるか聞いてみる。するとあっさりOK。

しかしそれでもやはり出発時間は遅れ、7時50分に。

ずらしといてよかったー。というのも日本に着いたらソッコー帰らないと

昼からの仕事に間に合わないので、飛行機が遅れるとやばいのです。

案の定空港でさっきビーチで会った姉ちゃん発見。

姉ちゃん「あれ?9時半の飛行機じゃなかったの?」

僕「やることなくなっちゃったから1本ずらしたんだ笑」

クアラルンプールの空港で余ったマレーシアリンギット(お金ね)を使い、

無事に帰路に着きました。

 

続く。

 

ランカウイ旅行記②

2日目の朝。

近くの売店でレッドブルとタイガービールを買ってきてゲストハウスの外で

朝っぱらから飲んでいると、運良くオーナーのAJが登場。

お互い片言の英語でやり取りしていると、どうやらクアタウンまで乗っけてってくれる

らしい。もちろん有料で。

クアまではさすがに走れる距離ではないので(これも人によって40kmって言われたり

60kmって言われたり、まぁとにかくめちゃくちゃ遠いということでしょう)、

AJにお礼を言い早速準備をして乗せてもらう。

移動中は特に会話もなく30〜40分ほどでクアに到着。(60kmではなかったようだ)

この日は特にやることも考えてなかったので、とりあえずクアの街をぶらぶら。

この日もランニングスタイルで来ていたので(昨日の夜シャワーでウェア洗った)、

ぶらぶらしつつもたまにちょっと街を出て海沿いや住宅街を走ってみる。

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なんかよく分からないが神聖っぽい建物があったり

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なんかよく分からないがものすげーカラーリングの建物があったり(しかもこれ公共の建物っぽい)、

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馬鹿でかいコンドルいたり(幅20mはあったと思う)、

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国旗ペイントのホテルがあったりしました。

 

そういえばランカウイでは数時間おきに島内放送的なでっかいボリュームで

街のスピーカーからお経のような歌のようなものが流れてたけどあれは未だに謎です。

昼間はともかく真夜中も普通に流れてた。

 

この日ちょうどクアはナイトマーケットの日だったので行ってみることに。

ちなみにランカウイでは毎日、曜日ごとにどこかの街でナイトマーケットがあります。

例えば月曜は新宿、火曜は池袋、水曜は上野、みたいな感じで。

ちょっとまだ早かったので、人はまばら。

そりゃそうだ、ナイトマーケットって言ってるのにまだ明るいしね。

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こんな感じで通り沿いにずらーっと出店が並びます。

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ここでもやはりアナ雪。くっそ暑いけど。

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まぁベタに果物だったり

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縁日的な肉達だったり(サテーという焼き鳥みたいなのが人気)

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魚やイカが生で売っていたり(これは地元の人に大人気)

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灼熱の路上でスイーツというどう対処したらいいのか分からない現象が起こっていたり

(しかもスイーツと一緒になぜかピザが売ってる)

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ものすごい色のジュースが売っていました。

1.5RMって書いてありますね。1杯50円くらいです。安い。

僕は何が書いてあるのかもわからず、緑色の見るからに身体に悪そうなのを

買ってみました。味はというと…

普通にメロン味で美味しかったです。

ちなみに一番左の、おばちゃんで半分隠れてる飲み物は「ミロ」なんですが、

はい、あの「ミロ」です。日本でも売ってるあの麦芽飲料ミロ。

なぜかランカウイ(マレーシア全体で?)ではミロが大人気。

こういう出店とか小さい売店とかでも、水とコーラとミロとネスカフェは必ず売ってます。

缶でも紙パックでも日本みたいに粉でも、ミロがいっぱい。

あとなぜかカフェオレ的な飲み物が「ネスカフェ」という名で売られています。

僕はランカウイにいる間、ミロもネスカフェも1回も飲みませんでした。

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結局買ったのは無難に美味そうなこの2つ。肉じゃないし。

上は実際もっと赤いので、上が辛そうで下がただの焼きそばに見えるんですが、

実際は上がまさかのケチャップ味ビーフンで、下が激辛やきそばでした。

不意打ちの辛さに、すすった瞬間「ぶほっ!!」ってなりました。

食べたあとすぐに緑のジュースを買いに走りました。

早めの夕食を済ませたら、昨日のトラウマがあるので早々とタクシーを拾い、

泊まっているゲストハウスまで。

するとたまたまそこにオーナーのAJの姿が。

AJを見てタクシーの運ちゃんが助手席の僕に「あれ、インド人だな。」

ここに来てまさかのAJ is NOT 地元人。見た目おんなじだからわかんねーから。

しかしこのとき気づいていれば良かった。インド人は嘘つきが多いことを…。

タクシーを降りてAJとしばし明日の予定について雑談。

明日はチェックアウト日なので、AJが約10km離れた空港まで送ってくれるという。

ちなみにここのゲストハウス宿泊者は3日間を通じて僕一人のようでした。

「10時にここで。」と言い残しAJ去る。僕、信じる。

 

シャワーを浴びたあと(ちなみにシャワー室とトイレは同じ空間)、

近くの売店(滞在中10回ぐらい行った)で買った2RM(約70円)のタイガービールを

2本飲んで、家を出るとき本をリュックに入れ忘れたのを悔やみながら寝ました。

この日の走行距離、20km。

明日はいよいよ最終日。

 

続く。

 

ランカウイ旅行記①

1月19日から3泊5日でマレーシアのランカウイ島というところに行ってきました。

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アクシデント多発で面白い旅でした。

 

まず初日、成田からクアラルンプールまでの飛行機の到着が遅れ、

クアラルンプールからランカウイへ飛ぶ飛行機に間に合わず。

次のフライトに変更してもらい、ランカウイに着いたのが夜の10時半。

予約はしてないけど泊まろうと思っていたゲストハウスの名前と大体の場所を

タクシーの運ちゃんに伝えるも、そのゲストハウスの場所が山奥過ぎて運ちゃん迷う。

結局場所が分からず街に近いゲストハウスへ急遽変更。

運ちゃん任せで到着するも、オーナー不在でとりあえず夜勤ぽい人に一言断って

とりあえずその日は無事就寝。

 

次の日オーナーらしき人に事情を説明し、3日間分の宿代を払う。

宿にあった島内マップでその日行く場所を決め、ランニングスタイルに衣装チェンジ。

気温30℃の炎天下の中、10km先の滝があるところまで走ることに。

道の両脇はジャングルで、時々ガサガサいうのでこちらも奇声を発しながら走る。

滝のある山の麓で案内の看板が。

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 なんかサソリとかタランチュラの絵が描いてあるんですけど…。

 

とりあえず登ることに。普通の階段コースと看板には載っていないトレイルコースが

あったので、迷わずトレイルコースへ。

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ジャングルを突き進む。

そしてやっと到着!

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滝壺で水浴びしたりストレッチして疲れを癒す。

山を下り、近くにあるSky Cabというロープウェイに乗ってみることに。

とその前に腹ごしらえ。

ロープウェイ乗り場の近くにあった地元の人しかいかないような屋台で

昼食をとることに。

ランカウイでは少し街を離れると、ちゃんと店舗を構えた店は少なく、

日本で言う移動販売のラーメン屋みたいな感じでバンを改造して

外に椅子やテーブルを出してそこで食べるスタイルがメジャー。

メニューは読んでも分からないので適当に店の人に任せる。

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ご飯の上に色々のって7RM(リンギット

3リンギットで大体100円ぐらいだから、これで230円ぐらい。

ちなみにランカウイではベジタリアンとか言ってられないので

普通に肉も食べましたよ。ええ。

左の肉と上の魚はまぁ普通。右上のインゲンと何かの炒め物がかなり辛いが、

下のボールみたいなとうもろこしのドーナツがほんのり甘くてよく合う。

そしてSky Cabへ。

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まぁ落ちたら普通に死ぬよね。

 

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なぜか登りきったところにミニー。しかもなんだよこの態度。

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景色はまぁよかったけど、35RMも払う価値があるかというと…。

下りのCabの中では一緒に乗ってた外人のおっさんが、

「こんなの怖くて僕一人だったら乗れないよ!」と言ってビビってたのがウケた。

Sky Cabも終わり、でもまだ時間は午後2時。

さらに足を伸ばしてもう一つの滝へ向かうことに。

そしてこれが間違いだった…。

相変わらずの炎天下の中、走ることさらに10km。

近くの売店のお姉さんに目的地の滝まであとそれくらいか聞いてみる。

すると「あと2kmぐらい。」とのこと。

「お、意外と近いんだな。もうちょっと頑張るか!」と独り言。

時計がGPS機能付きなので2km間違いなく走ったことが分かる。

が、滝なんてある気配すらない。

もう少し走ったところにワニ園みたいなのがあって、そこの人にあとどれくらいか

聞いてみる。

「走って行くの?だったらあと15分くらいだよ。」

え。まだあと15分もあんの?それって絶対あと2〜3kmあんじゃん。

あのチャンネーめ…。

「だがしかしあと15分だ。近い近い。」

これが甘かった…。その後30分走っても滝がある気配がない。

「嘘つきやろうどもめ…。」

暑さと疲れで心がダークサイドに落ちかけている。

するとそこへ外国人旅行者の兄ちゃん2人組が。

「Hey!ここまで走ってきたのかい?すごいね。水は足りてる?僕らのあげるよ!

滝までもう少しだよ。頑張って!」

やはり旅行者同士が一番信頼できる。

そこからは本当に少しで滝へ到着。

が、しばらく雨が降っていないらしく、滝は涸れっ涸れ。

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「はぁ…。」

時計を見ると今日この時点で30km近く走っている。

そしてこれから来た道を帰らなければならない。

ランカウイではタクシーは基本街から街へしか移動しないので、

その辺を適当に流しているタクシーなどほとんどいない。

しかもここはかなり辺鄙な場所。

帰りのことを考えると途方にくれるが、帰るしかない。

旅は人生に似ているが、これもその一つ。

どんなに途方にくれても、無理だと思えても、やるしかないときがあるのだ。

途中バイクに乗ったおっちゃんが僕の横で止まる。

「オッテクー?オッテクー?」どうやら「乗ってく?」と言っているようだ。

もう40kmぐらい走ってた僕は迷わず「Thank you!」

乗った直後にハッとする。

「これはもしや降りた瞬間に高額な金を要求されるアレでは…?」

「そしたら日本語でキレてその場からダッシュで逃げよう。」

などと考えていると1kmあまりで降ろされる。

「え?もう?」

どうせ金とるならもっと乗せてってくれよ!と思っていると、

おっちゃんは「アー」と言ってそのまま走り去っていった。

ほんとに善意で乗せてくれたらしい。

ありがとうおっちゃん。疑ってごめん。かっこいいぜおっちゃん。

でも「アー」って何だ?

ほんの少しの距離だったけど人の優しさに触れ、息を吹き返す。

ランカウイは年中そうなのか分からないけど日がかなり長く、

夜7時ぐらいまでは明るい。

なんとか明るいうちに街に帰ってくることができた。が。

泊まっている宿が見つからない。

ここまで来て色んな人に聞いても全然分からない。

とりあえず屋台で腹ごしらえ。

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ナシゴレンとめちゃくちゃ美味いアイスティーで

5RM。安い。

誰に聞いても分からないので、もう諦めて空港へ向かう。

そこからさらに3km、空港にはちゃんとタクシーがいるので、

そこからタクシーでゲストハウスへ。

タフな1日が終わった。

 

続く。